高齢者の携帯はスマホとガラケーどっちが良いのか？メリット・デメリットで比較

2025年7月15日

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高齢者に携帯を持たせたいけど、ガラケーとスマホのどっちを持たせるのか迷っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか？
どっちを持たせるかはご家族の状況やご本人の希望などによって、ベストな選択は異なってきます。

この記事では「高齢者の携帯にはスマホとガラケーのどっちを持たせるべきか」について、徹底的に比較していこうと思いますので、迷われている方はぜひ参考にして下さい。

高齢者の携帯をガラケーにするメリット

ガラケーの大きな利点として「月額料金が安くなりやすい」「バッテリー持ちが良い」「操作が簡単」「端末の丈夫さ」などが挙げられます。
とくに、電話やメールといった携帯電話の基本的な用途に特化しており、そこまで機械の操作に強くない方であっても、扱いやすいという理由で使われている方も多いです。

また、スマホ依存症の予防や、タッチパネルではなくボタンで操作したいという方にもガラケーは好まれています。

月額料金が安くなりやすい

ガラケーはスマホとは違い、できる事は主に音声通話とメール、SMS、簡易なWeb閲覧となります。
また、Web機能はガラケー向けのサイトが中心となり、スマホのようにどんなサイトでも快適に閲覧できるわけではありませんので注意が必要です。
また、アプリをインストールする事もできません。

このようにガラケーはスマホとは違い、利用できる範囲がかなり限られています。
動画の閲覧やSNSアプリといったデータ容量を多く消費するコンテンツは基本的に利用できなくなっています。
そのため、必要なデータ量も少なく済み、月々の料金が安く収まりやすいです。
携帯料金を安くしたい人にとっては、ガラケーは最適な端末と言えるでしょう。

	消費するデータ量が少ない	消費するデータ量が多い
ガラケーでできる事	通話メール SMS ガラケー用サイトの閲覧
ガラケーでできない事		SNS 動画視聴アプリのインストールスマホ用サイトの閲覧

バッテリー持ちが良い

ガラケーは、スマホに比べてバッテリーの持ち時間が長い傾向にあります。
その理由として、ガラケーは主に通話やメールといった比較的、バッテリーの消費が少ない機能に特化しているためです。

また、ガラケーのバッテリー容量はおおよそ1,500mAh前後とスマホのバッテリー容量の平均である3,500mAh前後と比べても小さいのですが、それであってもガラケーの使用用途であれば1回の満充電で3～4日間ほど持つ事ができます。

ガラケーのバッテリー持ちが良い理由

機能がシンプル
ガラケーは通話やメールなど必要最低限の機能に限られているため、その分だけ電池の消費が抑えられる傾向にあります。

省電力設計
スマートフォンのように高画質動画の再生やアプリを複数起動するといった事がないため、消費電力が少ない部品で設計されており、長く持つ事ができます。

画面サイズ
携帯はライトによって多くのバッテリーを消費します。
ガラケーはスマートフォンと比べて画面が小さく、その分だけ液晶画面のバックライトで消費する電力も少なくて済みます。

操作が分かりやすい

ガラケーの操作はスマホのタッチパネルでの操作とは違い、物理的なボタンと十字キーを使って操作します。
メールや電話などは専用のボタンが存在し、そのボタンを押す事によって、すぐに機能を呼び出す事が可能です。

高齢の方はそこまでタッチパネルに馴染みの無い方が多く、苦手とする方も多いのが現状です。
高齢者がタッチパネルの操作を苦手とする原因については、加齢による手の震え、押した実感を得られにくい事、手指の乾燥などで反応が鈍くなるなどが挙げられます。
そのため、タッチパネル操作がスマホへの乗り換えの障壁となっているという方はガラケーを利用するのが良いでしょう。

ガラケーの主な操作一覧

電源ボタン
端末の電源をON／OFFする際に利用します。

発信ボタン
電話を発信する際に利用します。

十字キー
表示されている選択肢を選ぶ際に利用します。

決定ボタン
表示されている選択肢を決定する際に利用します。

メールボタン
こちらのボタンを押す事でメールを作成したり、受信BOXを見る事ができます。

カメラボタン
写真撮影をしたい時に押す事でカメラを起動する事ができます。

Webボタン
ネットを使って何か調べ事をしたい時などに押す事でWebブラウザを起動します。

小さくて軽い

ガラケーとスマホでは画面のサイズが大きく異なります。
ガラケーでは画面サイズがおおよそ3インチ前後なのに対して、スマホではおおよそ4～7インチ前後と大画面の端末が大半となっています。
それに伴って、ガラケーではスマホよりもサイズが小さく場所を取らないというのもメリットとなります。
また、ガラケーは折りたたむ事ができるのでよりコンパクトサイズで持ち運ぶことが可能です。

重さにおいても同様で、ガラケーは重さが100ｇ以下のものも多いですがスマホでは重さがおおよそ200g前後と倍程度ちがいます。
また、最近のスマホは高機能化がより一層進み、バッテリーも大容量になってきており、重量も大きい端末が増えてきています。
その反面、ガラケーですと高齢の方であっても少ない腕力で持ちながら携帯を操作する事ができます。

基本的にスマホでは左手で端末を持ちながら、右手でタッチパネルを操作するため、両手を使って操作するのが一般的です。
ガラケーでは小型かつ軽量のため、片手にて操作する事ができるのもスマホとは大きく異なる点でしょう。

過度な依存を防げる

スマホはネットにて手軽に様々な情報を知る事ができたり、誰でも簡単にSNSにて承認欲求を得られたり、動画コンテンツでは多くの刺激を次々と受ける事によってドーパミンの分泌を促しやすいなど、依存症に陥るリスクが多く潜んでいます。

その反面、ガラケーであればSNSや動画コンテンツを利用する事はできなくなっており、メール、SMS、電話といった連絡する手段としての必要最低限な機能しか備わっておりません。
それが却って、高齢者が依存症に陥るリスクを回避する事に繋がり、健康的な生活を送りやすくなります。
また、不要な情報まで取り入れて情報過多になる事もなく、デジタルデトックスをしやすいのもガラケーの大きな特徴と言えます。

高齢者が依存症に陥ると・・・

高齢者がスマホ依存になってしまうと、スマホに頼りすぎるがゆえに認知機能が衰えたり、屋内にいる時間が増える事による運動不足、長時間利用によって睡眠時間が遅くなる、SNS依存によってリアルで人と繋がる機会が減少するなど、多くの問題を引き起こしてしまう可能性がございます。

とくに、近年では「スマホ認知症」という言葉がよく聞かれるようになっており、スマートフォンのやり過ぎにより、集中力が著しく低下したり、物忘れをする回数が増えるなどといった症状が現れる事があります。
スマホに依存することによって脳が疲労を起こし、認知症に類似した症状を起こしやすい事から、そう呼ばれています。

高齢者のスマホ依存の主な症状

認知機能低下
スマホを長時間利用していると脳を疲労させ、記憶力や集中力の低下を招く恐れがあります。
また、ネットにて不要な情報まで次々と取り込んでしまう事によって、情報を整理する力を鈍らせ、結果として脳機能の低下を起こしてしまう事もあります。

生活リズムの狂い
夜遅い時間までスマホを使う事で、ブルーライトの影響や脳が興奮状態となってしまい、睡眠の質が低下します。
スマホを利用する時間が増えると、必然的に食事や入浴する時間もズレるため、生活習慣が乱れるリスクもございます。

人との繋がりが減る
スマホ依存症になってしまうと、家族や知人とリアルでコミュニケーションをとる機会が減少してしまう可能性があります。
それによって、社会との繋がりが薄れる事で、孤独感や疎外感などメンタルにまで影響を及ぼすリスクもあります。

運動不足
スマートフォンは自宅で使用するケースが多いため、過度に依存してしまうと、外出の機会を減らす事にも繋がります。
それによって運動不足となり、筋力が低下したり、体力が低下するなど不健康になりやすくなります。

高齢者の携帯をスマホにするメリット

高齢者がスマートフォンにする事によって、多くのメリットがございます。
たとえば、多くの連絡手段を使う事ができる、様々な情報を得る事ができる、健康を管理する事ができる、生活の利便性が向上するなどが挙げられます。

高齢者と離れて暮らしている場合には連絡する手段が豊富にあると、その分だけ安心感の向上につながります。
とくにSNSは電話やメールよりも、今現在の感情や心境をより手軽に表現しやすくなっており、ちょっとした変化を察知しやすくなります。
また、簡単にメッセージを送る事ができるので、些細な事であっても相談がしやすくなっています。

連絡手段の豊富さ

高齢者にスマートフォンを持たせると、メールや電話だけではなく、LINEなどのメッセージアプリにてチャット形式にて、より簡単にリアルタイムでコミュニケーションを取りやすくなります。

また、LINEは通話料無料にてビデオ通話をする事が可能となっております。
そのため、相手の表情を見ながら会話する事ができるため、ちょっとした変化にも気付きやすくなります。
実際に顔を見ながら会話ができると、通常の音声通話よりも孤独感を軽減しやすかったり、より安心感を与えられるという良い効果もございます。

また、SNSアプリは写真や動画を共有する点においても優れています。
外出先での景色を共有したり、孫の画像や動画を共有したり、何か不明な事があったらスクリーンショットを送ってもらったりと様々なシーンで重宝するでしょう。

情報収集しやすい

ガラケーですと、基本的にWebでの閲覧はガラケー専用サイトが中心となります。
それに対して、スマホでは多くのWebサイトを快適に閲覧する事が可能となっております。
また、ガラケーですと何か物を調べる際に手段はWebのみに限られてしまいますが、スマホの場合は様々なアプリを利用する事ができます。

スマートフォンを使用した情報収集方法として、主にSNS、検索エンジン、ニュースアプリ、天気予報アプリ、AIアプリなど多くのものがございます。
また、近年ではSNSを情報収集する手段として活用する人が増えてきており、企業側も最新の商品情報やお得なキャンペーン情報などを次々と、消費者に向けて活発に発信しています。
その他にも、動画から情報を得る機会も増加傾向にあり、より視覚的に分かりやすく必要な情報を取り入れる事ができます。

スマホの情報収集手段

SNS
タイムラインやフォローしている人などから、リアルタイムでの情報を簡単に集める事ができます。

検索エンジン
検索窓に自分の知りたいキーワードを入力するだけで、膨大なサイトから多くの情報を集める事ができます。

ニュースアプリ、天気アプリ、地図アプリ
特化アプリを使う事でより簡単、かつ瞬時に自分の知りたい情報にアクセスする事ができます。

動画コンテンツ
より視覚的に分かりやすく情報を伝えてくれるので、文字よりも容易に物事について理解する事が可能になります。

AIアプリ
会話形式にて、様々な問題や疑問を解決に導いてくれます。
まるで人間と会話しているような感覚で、あらゆる情報を効果的に集める事が可能です。

健康管理ができる

スマホは、健康管理できるという点においても優れています。
たとえば、歩数計や食事の記録、睡眠時間の記録、体重の記録、血圧の記録など様々なご自身の日々のデータを管理したり、健康を維持するためのアドバイスや生活習慣を予防するための手助けなどもしてくれます。
今では、多くの会社から多種多様なアプリが配信されており、好みのものを選んで利用できます。

主な健康管理アプリ

歩数計・運動管理
歩いた歩数や歩いた距離などを記録でき、消費したカロリーなどを表示します。
また、運動が不足していると通知してくれるアプリなどもございます。

食事記録
食事したメニューを記録しておく事で、栄養バランスや摂取したカロリーを一目で把握する事ができます。
また、食事した時間なども確認できます。

睡眠記録
睡眠時間を記録する事で、睡眠時間が乱れていないか、睡眠不足に陥っていないか等の把握が可能です。

体重・体脂肪・血圧の記録
自宅に測定器を用意する事で、身体の日々の変化を記録する事ができます。
また、健康を維持するモチベーションにも繋がります。

服薬管理
飲んだ薬を都度、スマホに記録する事で飲み忘れや二重摂取などを防ぐ事ができます。

生活の利便性の向上

高齢者がスマホを持つと日常生活において利便性が向上します。
主なものとしては、ネット通販、キャッシュレス決済、地図アプリなどが挙げられます。

ネット通販では、家に居ながら24時間いつでもどこでも買い物ができるので店舗まで行く労力や時間を省く事ができます。
とくにお年寄りの方ですと重い物を持ちながら、長い距離を歩くのはとても大変な作業となります。
そういった意味でも、自宅まで購入した物を運んでくれるネット通販はとても重宝するでしょう。

その他にもスマホはキャッシュレスにて店舗にて、支払いを行う事が可能になります。
支払いの度に財布から現金を取り出す必要がなく、計算をしたり、お釣りを貰い忘れるといった心配もございません。
キャッシュレス決済を利用すると、現金を持ち歩く必要が無く、スマホ一つで簡単にお支払いを完了する事ができます。

地図アプリも物忘れの症状が出やすいお年寄りには大きな手助けとなってくれるでしょう。
とくにGPS機能を使えば、今現在の自分の居場所を簡単に把握する事ができるようになります。
また、位置情報をご家族と共有する事で迷子になった際にもすぐに見つけられる事ができるため、安心して外出する事ができます。

見やすい

スマホはガラケーに比べて画面が大きく、文字や画像が見やすくなっています。
特にご高齢の方ですと、視力が低下している方も多く、ガラケーの小さな文字ですと見にくくて使いづらいという方もいらっしゃるでしょう。
そういう方はスマホを利用するのがオススメです。

スマホ画面の特徴

サイズ
ガラケーの画面サイズは一般的に3インチ前後となりますが、スマホは6インチ前後と倍程度変わります。
画面が大きいとそれだけ文字のサイズも大きくなりますので、目が見えにくくなってきた方には大画面はとても使いやすく感じるでしょう。

表示量
画面が大きいと、一度に表示される情報もそれだけ多くなります。
ニュースやサイトを閲覧する際に、頻繁にスクロールする必要が無いので、細かい操作が苦手なご高齢の方にはとても読みやすくなります。

文字サイズの調整
スマホはガラケーよりも文字サイズを大きく設定できます。
また、「ピンチアウト」操作をすることによって、拡大鏡のように自由自在に文字の大きさを変更する事が出来ます。
この操作は、写真やWeb閲覧時など様々なシーンで活用できます。

●ピンチアウト操作とは？

画面に表示されている物を拡大したい際に、2本の指を画面に置き、指の感覚を広げるようにゆっくり動かす事で拡大する操作の事を指します。
また、同じように2本の指を画面に置き、指の感覚を狭めるようにゆっくり動かすと表示サイズを縮小する事もできます。これを「ピンチイン」操作と言います。

高齢者にスマホとガラケーどっちを選ぶべきか

ガラケーとスマホのどっちを選ぶべきかは、個人個人の使用する目的や月額料金の予算などで異なってきます。
どちらの端末もメリット・デメリットがそれぞれ異なりますので、利用する方のニーズに沿ったものを選ばれると後悔しないでしょう。

必要最低限の機能のみを求める方はガラケー

先述でもお伝えしましたが、ガラケーのメインとなる機能は電話とメールのみになります。
したがって、必要最低限の連絡手段のみ使えれば良いという方向けとなります。

余計な機能を付帯しておりませんので、ウイルス感染やSNSのアカウント乗っ取り、ネットバンキングのパスワード流出といった心配もございません。
セキュリティ対策が心配という方にとってもオススメです。

また、使える機能が少ない事によって使用するデータ量も少なく済み、月額料金が安くなりやすいです。
携帯料金を安く済ませたいという方もスマホよりはガラケーを選ばれると良いでしょう。

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より多くの機能を求める方はスマホ

電話やメールの機能だけでは物足りないという方はスマホを購入するのがオススメです。
スマートフォンですと、ゲームアプリ、SNSアプリ、動画アプリ、AIアプリ、天気やニュースアプリと利用できるアプリの種類が豊富にございます。
そのため、ちょっとした暇つぶしやちょっとした遊びなど、娯楽目的として利用する事も可能となっております。

その他にもSNSを利用すればチャット形式にて、非常に円滑にコミュニケーションを取る事ができ、メールよりも写真や動画を用いたやり取りに優れています。
また、スマホは画面が大きいので視力の低下で目が見づらくなってきたという方や、より大きい画面にてインターネットを楽しみたいという方にもオススメの端末となっております。

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