スマホ端末の一括払いと分割払いではどっちがおすすめ?
スマホ端末の一括払いと分割払いのどちらがお得かについては、契約する期間や契約するプランによって異なります。
新しい端末が発売されたら短期間でもまた違う機種へと変更したいのであれば、スマホキャリアから提供されている端末代を分割払いできるプログラムを利用する方がお得になるケースが多いです。
それとは対照的に現在、端末を購入するのに十分な資金を持ち合わせており、かつ購入する端末を長期間使う予定であれば、縛りなどが発生しない一括払いの方がお得になるケースが多いです。
分割払いがおすすめな人
- 短期間での機種変更を予定している場合
常に新発売された機種を利用していたい、使う端末は新しさを重視するなど短期間で端末を頻繁に買い替えるという方は分割払いがお得になります。
その理由として、キャリアの分割払いのプログラムは基本的に購入する機種を2年間(24回払い)などで購入し、ある一定期間を経過後に端末を返却すると残りの端末代(残債)の支払いが不要となる仕組みになっているからです。
毎月の支払い額を抑えながら、最新の機種を利用したいという方向けのプログラムとなっています。
▼分割払いイメージ
| 分割支払い期間 | ||
|---|---|---|
| 1~23か月 | 24か月目 ★この月に端末を返却 | 25か月~48か月 で払う代金(残債)が免除! |
▼
返却すれば、約半額程度で2年間新機種を利用できる!
※支払い期間はキャリアによって異なります。
- まとまった資金を用意できない場合
月々の生活支出にはスマホ料金(通信費)以外にも、食費、住居費、光熱費、保健医療、交際費、交通費などが掛かります。
そのため、高額な端末代金を1度で用意できない方にとっても、分割払いはおすすめと言って良いでしょう。
とくに近年の端末代は、高機能化や部品の高騰などもあって上昇傾向にあります。
10万円前後の高額な資金を1度に用意するのも、若い方などにとってはそこまで容易な事ではありません。
そのような大きな出費を減らしたい方にとっても、分割払いは重宝するかと思います。
▼月々の生活費のイメージ
| 一括払い | ||
|---|---|---|
| 端末代 | 生活費 | |
| 分割払い | |||
|---|---|---|---|
| 端末代 | 生活費 | ||
↑月々のスマホ代の負担を抑える事ができる!
一括払いがおすすめな人
- スマホ代を1度で用意できる方
端末代金を1度で全額ご用意できる方は一括払いで支払われる事をおすすめします。
端末を完全に自分の所有物として利用できるのは何かと安心感がありますし、返却する手間も掛かりません。
また、分割払いを利用するには信用情報機関への審査が求められますが、一括払いですとそういった審査を待つ必要も無くなります。
購入する際に分割購入する際のプログラムの詳細や注意事項を理解する必要もありませんので、シンプルで分かりやすい契約を好まれる方は一括払いがおすすめです。
- 乗り換えタイミングを縛られたくない方
端末を一括で支払い終え、完全に自分のものにできると、他のキャリアへ乗り換えをしたくなった場合でも自由に乗り換える事ができます。
たとえば、24回の分割払いを契約しているキャリアにて申し込みを行うと24か月目までは利用を続けないと、残りの端末代金(残債)の支払いが発生します。
しかし、スマホ端末を一括で支払っている場合ですと、その端末を利用したまま、自由に自分の好きなタイミングで乗り換えをする事ができます。
そのため、他社で魅力的なプランやキャンペーンが行われていた場合に、残りの支払い期間を気にせずにMNPする事ができるのです。
▼一括支払い時のイメージ
| 初月 | 2か月目以降 | |||
|---|---|---|---|---|
| 一括払い | 好きなタイミングで乗り換え | |||
↑契約期間の縛りが無いため、好きなタイミングで乗り換え可能!
スマホ端末の一括払いのデメリット
スマホの一括購入のデメリットとしては「使用感を試さずに購入する事となる」「端末が不要になった際に手間が掛かる」「短期解約でブラックリストに乗る可能性がある」などが挙げられます。
とくに、端末を頻繁に変更するのを好む方や端末が不要になったら処分したい方などは、一括払いですと余計な手間が増えてしまうケースもあります。
この章ではスマホ端末の一括払いのデメリットについて深掘りしていきたいと思います。
使用感を試さずに購入する事となる
スマホ端末を一括で購入する場合にはキャリア回線を契約する一か月目に全額支払う事となります。
そのため、分割購入のプログラムを利用して、24か月ほど利用した後に購入するか返却するかを決める事ができるのとは異なり、一括払いの場合は契約する月に購入するかどうかを決める必要があります。
スマホの分割払いは新しい端末を完全に買い取る前に期間があるため、契約者にとってはメリットがあります。
しかし、一括購入の場合は新しい端末の使用感を試さずに、いきなり購入する形となるため、性能や機能が想像していたものと異なっていた場合でも、一定期間経過後に返却をする事はできません。
使用感を試さずに購入するリスク
- カタログだけで判断する必要がある
実際に実機を数か月使用するといった事はできない為、カタログに掲載されている情報を基に購入するか判断する必要があります。
- 使用感が掴めない
実際に使用していくうちに、画面サイズ、重量、大きさなど購入時にイメージしていたものと相違が発生してくる場合があります。
- 利用用途にマッチしているか分からない
利用したいアプリが快適に動作するか、利用するコンテンツの動作に支障が無いかなど、自分のニーズに適していない可能性があります。
端末が不要となった際に手間が掛かる
キャリアの分割購入プログラムを利用した場合、一定期間経過後に端末を使い続けない場合には、返却するだけで残債が免除となります。
その一方で一括購入の場合、端末が不要になった際にはご自身で端末を処分したり、売却する必要があります。
不要になったスマホは、オークションサイト、フリマアプリ、自治体のリサイクルボックス、リサイクルショップなどで処分する事となります。
自治体のリサイクルボックスやリサイクルショップにて処分する場合には自分で持って行く必要があったり、オークションサイトやフリマアプリでは取引相手とやり取りをする必要があるなど、それなりの手間が発生する事となります。
端末の処分方法
- 自治体のリサイクルボックスに持ち込む
お住まいの地域にてスマホの引き取りに対応しているリサイクルボックスの場所を探し、回収をしてもらう必要があります。
- リサイクルショップに持ち込む
事前にご自身でデータを消去したのちに、スマホの買取りを行っているリサイクルショップに持ち込んで、査定を行ってもらう必要があります。
- オークションやフリマアプリで売却
オークションサイトやフリマアプリにて、ご自身で商品画像や商品説明を入力し、取引相手とやり取りを行ったのちに、発送する必要があります。
短期解約でブラックリスト入りする可能性がある
通常、正当な理由での短期解約においてはブラックリストに載る事はほとんどありません。
総務省もブラックリストによる契約拒否は電気通信事業法に反すると公表しています。
しかし、キャンペーンなどを駆使して端末を相場よりも安価に入手し、転売を目的として短期解約を繰り返すと、キャリアのブラックリストに登録される場合があります。
このリストに載ってしまうと、スマホ契約の際に審査が通りにくくなり、今後のスマホ利用に弊害が発生してしまいます。
そのため、キャンペーンを利用してスマホ端末を安く購入できた場合には注意するようにしましょう。
信用情報やキャリアにとって好ましくない行為
- 短期解約を繰り返す
短期間にてキャリアを乗り換える行為は、ポイント還元目的の乗り換えだと判断される場合があります。
- 端末を安価で購入後すぐに解約
乗り換えキャンペーンなどを利用して端末を定価よりも安く入手した後に、すぐに解約をすると転売目的と判断される場合があります。
- 料金を滞納する
長期に渡ってスマホ料金の支払いが滞ってしまった場合、信用情報機関に登録されて、新規契約が難しくなる場合があります。
スマホ端末の分割払いのデメリット
スマホ端末を分割払いにて支払う事のデメリットとしては「審査を受ける必要がある」「途中で解約をしても残債は支払う必要がある」「端末の扱いに気を付けなくてはいけない」などがあります。
また、分割払いは複数の月に分けて少額ずつ支払いをする形となるため、支払いが遅れたり、滞ったりしてしまうと将来、ローンなどを利用する際に審査に影響を及ぼす可能性もあります。
そのため、金銭管理をしっかりと行い、引き落とし日までに資金が不足しないように心掛けるといった事も大切となります。
審査を受ける必要がある
スマホ端末を分割にて支払う場合には、信用情報機関にて過去の履歴や現在の収入などを基に審査が行われます。
現在、何らかの料金を滞納していたり、安定収入がないと判断された場合には審査に落ちる事も考えられます。
そのため、未払いの状態になっているものが無いか、購入する端末が自分の収入状況に見合っているかなど、今一度確認してからお申込みされる事をオススメします。
分割払いの審査に要する期間としては、一般的に1日~数日程度となります。
ただし、新機種が発売された直後や新生活シーズンなどの繁忙期では、それ以上かかる場合もあります。
分割払いをお申し込みの際はギリギリではなく、必ず期間に余裕を持って申し込むようにしましょう。
分割払いの審査に時間が掛かるケース
- スマホ端末が高額な場合
スマホ端末が10万円を超えるなど、高額となる場合にはより慎重な審査が必要となり、完了するまでに時間が掛かる場合があります。
- 提出書類に不備がある
審査を行う際に必要な書類に不備があった場合、再提出が必要になるなど、スムーズに審査が進まず時間が掛かってしまう場合があります。
- 繁忙期
新生活が始まるシーズンや新しい端末が発売されるシーズンなど、スマホ契約が増加する時期は申込みが殺到し、審査が完了するまでに時間が掛かる場合があります。
途中解約でも残債の支払いが必要
スマホ端末を分割払いしていて途中で解約した場合、残りの未払いの端末代(残債)は支払わなくても良いというわけではありません。
端末を返却しても、一定期間が経過する前に解約した場合はプログラムは適用されず、残債は免除とはなりませんのでご注意下さい。
支払い期間の途中で解約する場合には、引き続き分割で支払いを続けるか、残額を全て一括で支払うといった事が必要になります。
また、端末分割払い申し込み時に端末の補償サービスに加入していた場合、キャリアの解約と同時に補償サービスも一緒に解約となる場合があります。
端末補償サービスの継続可否はキャリアによって異なりますので、現在ご利用されているキャリアにて確認される事をオススメします。
途中解約時の注意点
- 支払いは継続される
分割支払い期間中にキャリアの回線を途中で解約しても、残りの端末代(残債)の支払いは継続されます。
残額の支払い形式は一括または分割となり、キャリアによって異なります。
- 特典が無くなる
スマホ端末の分割払いのプログラムは途中で解約すると、端末返却で残債の支払いが免除されるといった特典は無くなりますので注意が必要です。
- 補償サービスも解約
分割払いの申し込みと同時に端末補償サービスに加入していた場合、キャリアの解約と一緒に補償サービスも解約となる場合があります。
キャリアによって補償サービスの継続の有無は異なりますので、確認が必要です。
▼12か月目で解約した場合の例
| 契約期間中 | スマホ回線解約後 | |||
|---|---|---|---|---|
| 6か月目で解約 | 7か月目以降(分割払いが継続される、または一括払いが必要) | |||
↑7か月目以降も支払いが継続or一括払いが必要!
※分割か一括かはキャリアによって異なります
端末の扱いに気を付けなくてはいけない
スマホ端末を分割払いのプログラムを利用して購入した際に、返却時はただ単に端末をキャリア指定の宛先に返送すれば良いというわけではありません。
端末が到着した時に、ある一定の条件を満たしている必要があります。
返却された端末の状態の条件としては主に「端末の電源がつく事」「データが初期化されている事」「改造が施されていない事」「全ての機能が正常に動作する事」などが挙げられます。
とくに、端末の筐体に割れなどの破損があったり、タッチ操作が反応しづらかったり、非正規部品の有無等といった事も検査され、もし満たせない場合には追加料金が発生してしまう場合もあります。
そのため、普段から注意を払って端末を利用する事が求められます。
画面の保護フィルムや保護ケース、スマホ用フォルダーやストラップなどをうまく活用して保護されるのも良いかと思います。
端末返却時の注意点
- 端末の状態に注意
端末が正常に動作しなかったり、水漏れの形跡が見られたり、画面にヒビが入っていたりした場合、追加料金が発生してしまう場合があります。
- 端末内のデータ
端末の返却時には端末内のデータを全て消去し、端末にロックが掛かっていない(工場出荷時の)状態で返送する必要があります。
- 分解や非正規修理歴
端末に何らかの改造が施されていたり、内部に非正規の部品が含まれている場合には下取りが認められなかったり、追加料金が発生する場合があります。
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まとめ
スマホ端末の分割払いがおすすめな人については、
- 新発売された端末はすぐに利用したくなる方や、スマホに対して新機能や流行りを求めるなど、短期間にて機種を変更されたい方
- 毎月の生活費等を考慮した上で、スマホのキャリア回線契約時に高額な端末代を、一度にご用意するのが難しい方
などは、分割払いを利用するのが向いています。
スマホ端末の一括払いがおすすめな人については、
- 日々の資金繰りに余裕があり、スマホを購入する為のまとまった資金を、一度で全額ご用意できる方
- 他社へ自由なタイミングにて乗り換えしたい方や、今よりも良いプランがあれば変更したい方など、乗り換えをするタイミングを縛られたくない方
以上のような方は一括払いが向いています。
スマホ端末を一括払いにて購入するデメリットとしては、
- 公式HPでの情報や掲載されているスペックのみで購入するかを判断する必要があるため、使用感を試さずに購入するかを決める必要がある
- 端末が途中で不要となってしまった場合には、リサイクルショップなどに持ち込んで処分したり、オークションサイトやフリマサイトなどで売却するなど手間が掛かる
- 割引キャンペーンなどを利用して端末を安く購入した後に短期解約を繰り返すなど、正当な利用目的での購入ではないと判断された場合にはブラックリストに載る可能性がある
以上のようなリスクが考えられます。
スマホ端末を分割払いにするデメリットとしては、
- 分割払いにて購入する場合には端末購入時に、信用情報機関にて滞納履歴や収入状況など所定の審査を受ける必要がある。
- 途中で回線の契約を解約する場合であっても、残った端末代(残債)は引き続き、分割または一括にて全て支払う必要がある。
- スマホ端末返却後、キャリア側にて端末に不備や破損などが無いかチェックされるため、普段から端末の扱いには気を付ける必要がある。
以上のような注意点がございます。
皆さんもこの機会にぜひ、分割または一括払いにてスマホ端末の購入を検討されてみてはいかがでしょうか?

