シニア向けスマホとは?
高齢者向けスマホとは、高齢の方が使いやすいように機能やデザインに工夫が施された端末の事を指します。
具体的には、文字が見やすいように大きめに表示されたり、操作に手こずらないようにシンプルな操作手順となっていたり、見やすいように濃くてハッキリとした色の配色になっている、などが挙げられます。
見やすい
高齢者向けのスマートフォンでは文字の大きさが調整され、見やすくなるような配慮がされています。
また、行間や文字と文字の間にゆとりを持たせ、視認性を向上させています。
文字サイズは最初から大きめに設定されているケースも多いですが、個人個人の視力に合わせて自由に調整する事も出来ます。
また、文字サイズだけに限らず、フォント(書体)も読みやすいものに設定されています。
主にゴシック体などのシンプルかつ太めの文字になるようなフォントが使用されています。
分かりやすい
スマホはガラケーとは違い、物理的なボタンなどが無いため、より高齢者が操作しやすいようにする必要があります。
シニア向けのスマホではホーム画面に配置されているアイコンが大きく、どこにどの機能があるのか一目で分かりやすいような設計となっています。
また、操作性もシンプルにワンタッチで様々な機能が呼び出せるようになっており、操作が複雑すぎて困らないように工夫がされています。
シンプルな操作体系で、より直感的な操作ができるのがシニア向けスマホの大きな特徴と言って良いでしょう。
安全機能
シニア向けのスマホでは高齢者が安全に暮らせるような機能なども搭載されています。
たとえば、GPSによって家族が現在地を確認する事ができたり、災害時やトラブル時に簡単にSOSを出せる機能などが備わっている機種もあります。
また、近年ではスマホを利用している高齢者を狙った詐欺なども横行しています。
そのような詐欺被害に遭わないよう迷惑電話の可能性がある場合に事前に知らせてくれる機能や、身に危険を及ぼすような事があった際に役立つ防犯ブザー機能などもございます。
このような機能は、ご高齢の方が遠方に住まれている場合や単身で住まわれている場合にはとても心強いです。
健康管理
高齢者の利用に特化したスマホには、通話やネット機能のみならず、健康の維持を手助けするような様々な便利機能やアプリが備わっています。
たとえば、日々の歩いた距離などを計算する歩数計、毎日何を食べたかを記録する食事記録アプリ、どの薬を飲んだかを記録しておく服薬アプリ、自宅に居ながら医師に診察してもらえるオンライン診療アプリなどがございます。
主な健康管理補助ツール
- 歩数計測機能
毎日どのくらい歩いたかを計算し、モチベーションの維持や運動不足の解消などに役立てる事ができます。
- 食事記録アプリ
毎日の食事内容を記録する事で、どの栄養が不足しているかなど食事内容の偏りを簡単に把握する事ができます。
健康な食生活を送るためのアドバイスがもらえたり、過去の食事を見直す事もできます。
- 服薬管理アプリ
服薬する時間帯になったら通知をしてくれたり、飲んだ薬の種類や量を記録してくれるアプリなどになります。
薬の飲みすぎや、飲み忘れを防ぐことができます。
- 健康相談アプリ
健康について不安事があった際に、いつでも医療関係者に症状などを相談できるアプリになります。
高齢になると健康面に不安を感じる機会も増えますので、そういった時にとても重宝します。
- その他
上記の他にも、血圧や睡眠時間を記録できたり、ストレスレベルなどを管理できるアプリもございます。
これらの日々の記録から総合的に現在の健康状態を割り出し、健やかな身体を維持する為の改善方法を知る事ができます。
シニア向けスマホはスマホと何が違うのか?デメリットなど
現在、各メーカーからは高齢者の利用に特化した「らくらくスマホ」「かんたんスマホ」「シンプルスマホ」などといった様々な高齢者向けのスマートフォンが発売されています。
高齢者が使うのなら当然、高齢者の利用に特化したスマホを選ぶのが好ましいと思われがちですが、中には高齢者向けのスマホを選んで後悔したという人も少なくないようです。
主な理由としては、「却って使いづらい」「利用できる機能が制限される」「故障した時の不安」などがあります。
却って使いづらい
高齢者向けに特化したスマホは、通常のスマホとは色んな面で異なります。
たとえば、高齢の方が見やすいようにデザイン面ではハッキリ、かつ明るい色を多用していたり、操作面では誤った操作をしないように強めにタッチをしないと反応しないようになっていたり、何か通知される際にバイブでの振動が必ず行われるようになっていたりなどがあります。
これらの一見、高齢者に配慮された設定が却って使いづらい要因になっているという人も少なくありません。
たとえば、以前までは通常のスマホを利用していて高齢になってから、シニア向けのスマホに変えたパターンです。
そういった方は、操作性やデザイン、設定などがガラリと変わるために戸惑う方もいらっしゃるでしょう。
利用できる機能が制限される
シニア向けスマホの中には、アプリ利用の制限、課金防止の制限、利用時間の制限、細かい設定ができないといったものがあります。
これは高齢の方がスマホをできるだけ安全に、かつ難しい操作で困ったり、依存症に陥らないように配慮するための設計となりますが、これらの設定が却って物足りなさを感じてしまう方もいらっしゃるかと思います。
シニア向けスマホの制限内容
- アプリ制限
高齢者向けスマホの中にはキャリアから提供されているアプリしかインストールできないように設定されているものもあります。
- 課金制限
アプリ内の課金を制限する機能や有料アプリの購入を制限して、お金の使い過ぎを防止する機能が設定されているものもあります。
- 使用時間制限
スマホの使い過ぎを防ぐ為に、1日の利用時間の上限が設定されているものもあります。
また、アプリごとに利用できる時間の上限を設けるなど細かい設定が可能な場合もあります。
故障した時の不安
高齢者向けスマホは通常のスマホとは違い、製造数などが限られているため、故障により修理が必要になった場合に戻ってくるまでの日数が他のスマホよりも掛かる場合がございます。
また、製造しているメーカーなども限られているため、メーカーが製造中止などを行なった場合に修理を受け付けてもらえない場合もあります。
そのため、できるだけ端末が壊れないように普段から心掛けておく必要があります。
保護カバーや画面フィルム、ストラップなども有効活用しましょう。
家族が教えづらい
高齢者の利用に特化したスマートフォンは一般的なスマホとは利用方法に異なる部分が多く、家族の方が教えるのは難しい場合もあります。
そのため、ご家族の方が教える場合には教える立場の方も機械の使い方を一から覚える必要があります。
ご家族の方が事前に端末に同封されている説明書やメーカーのHPを見るなどして、操作方法をよく理解しておく必要がございます。
どっちを購入すれば良いのか?こんな人がオススメ
先述でもお伝えした通り、シニア向けスマホは誤作動防止のため、タッチ感度が低く設定されていたり、必要最低限のものしか使えなかったり、設定できる項目が簡略化されていたりと、若い方が使うには物足りなさを感じる場合もでてくるかと思います。
かんたんスマホ、シンプルスマホ、らくらくホンなどを使うのにオススメな人をいくつか挙げさせて頂きたいと思います。
スマートフォンに慣れていない方
まず、大前提としてシニア向けスマホはスマートフォンの操作に慣れていない方向けに開発されたものであり、スマホの操作に慣れていない方、不安な方は通常のスマホよりも高齢者向けのスマホを選ぶと良いでしょう。
細かい設定や使いやすい画面配置となっているため、操作方法でつまづいてしまったり、困ってしまう機会を減らす事ができます。
視力や聴力が低下している方
視力や聴力の衰えが気になるという方も高齢者向けのスマホを購入するのがオススメです。
高齢者向けのスマホは通常のスマホよりも大きな音で通知などをお伝えするようになっており、耳の遠い方でも気づきやすいような設計がされています。
また、文字が大きくなっていたり、くっきりと見やすい文字のフォントになっていたり、配色なども明るく鮮やかで濃い色を多用しているなど、視認性が高く、認識しやすい色の組み合わせとなっています。
60代以上の方
基本的に人間は歳をとればとるほど、ITツールやインターネット、機械物などを使用するのが難しくなっていきます。
具体的には、基本操作を覚えるのに時間が掛かってしまったり、何かしらのエラーを起こしてしまったり、原因不明のトラブルを自分の力だけでは解決するのが難しくなっていく傾向にあります。
また、情報の収集能力に差がつき、情報格差が生じたり、セキュリティにも疎くなり、詐欺被害などにも逢いやすくなっていきます。
そのため、高齢になればなるほど機能がより制限され、操作方法が簡略されたスマホを購入するが望ましくなっていきます。
高齢者が快適にスマホを使うには
高齢者が快適にスマホを使うにはお得にスマホ回線を提供している会社や、シニア向けにサービスを展開しているキャリアを選ぶのがオススメです。
また、高齢者向けのスマホを利用したいという方はかんたんスマホやらくらくスマホを販売しているキャリアから選ばれると良いでしょう。
高齢の方がお得にスマホを利用できるキャリアをいくつか紹介させて頂きます。
Y!mobileの特徴
- 国内通話かけ放題オプションが割引!
60歳以上の方は、国内通話かけ放題が1,100円割引されます。
- サポートが豊富!
チャットサポート、遠隔サポート、出張サポートなどサポートが充実しています。
- 高齢者向けの端末が豊富!
らくらくスマホ、かんたんスマホ、ガラケーの端末も取り扱っています。
mineoの特徴
- 大手3大キャリアの回線が使える!
mineoではau(Aプラン)、docomo(Dプラン)、softbank(Sプラン)から回線を選択できます。
- 月額料金が安い!
5GB1,518円、10GB1,958円、20GB2,178円とお安くスマホ回線が利用できます。
- 高齢者向けスマホも販売中!
らくらくスマートフォンも取り扱っています。
楽天モバイルの特徴
- 毎月、110ポイント還元!
65歳以上の方は毎月、110ポイント還元されます。
- 最強シニアプログラムを開催中!
「15分以内の電話かけ放題」「あんしん操作サポート」「迷惑電話・SMS対策」「モバイルセキュリティ」の高齢者に必須のオプション利用で毎月1,100ポイント還元されます。
- サポートが充実!
チャットでのお問い合わせ、電話でのお問い合わせ、ショップでのお問い合わせに対応しています。
まとめ
シニア向けスマホとは、
- 文字の大きさやフォントなど視認性を向上させている。
- よりシンプルな操作体系で、直感的な操作が可能となっている。
- 高齢の方が安全に暮らせるように様々な便利機能が搭載されている。
- 健康を管理する多くのツールやアプリが備わっている。
などの特徴があるという事が分かりました。
シニア向けスマホと通常のスマホの違いやデメリットについては、
- 明るい色を多用していたり、誤操作に配慮しているため使いづらいと感じる人もいる
- 安全のため、利用できる機能が制限されていて物足りないと感じる人もいる
- 製造数や製造しているメーカーが限られているため、修理時に時間が掛かる場合がある
- 一般的なスマホとは利用方法が異なり、ご家族の方が教えるのに苦労する場合がある
などの違いがあるという事が分かりました。
シニア向けのスマホを購入するのにオススメな人は、
- スマートフォンを操作するのにあまり慣れていない方
- 視力が衰えて物が見えづらかったり、聴力が衰えて音が聞きづらかったりする方
- 60代以上の方で機械物を使用するのが難しくなってきている方
などは一般的なスマホよりも、高齢者向けのスマホを選ぶのが好ましいです。
高齢者が快適にスマホを利用するにはお得にスマホ回線を提供しているキャリアや、
シニア向けのサービスを展開しているキャリアがオススメです。
その中でも、
- Y!mobileでは高齢者向けの端末が豊富に販売されています。
- mineoでは3大キャリアの回線が使えて料金も安価に設定されています。
- 楽天モバイルはシニアに必須の4つのオプションがポイント還元でお得に利用できます。
以上の3つのキャリアが特にオススメです。
皆さんもこの機会に、ご高齢の方にスマホを購入されてみてはいかがでしょうか?