お年寄りがスマホを持つ時に気を付ける点や注意すべき点
最近ではあらゆるサービスのIT化が進み、お年寄りでもスマホを持たれる方が年々、増えてきております。
また、娘や息子さんで両親への連絡手段としてスマホを購入しようか迷われている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方々に向けて、お年寄りがスマートフォンを持つ際の注意点をいくつかご紹介させて頂きたいと思います。
現在、既にスマホを所持しているという方もこれから購入を検討しようとしている方もぜひご参考にして下さい。
文字サイズの調整
お年寄りは若年層の方と比べて、小さな文字が見えにくい事が多いです。
そのため、スマホの設定で文字サイズを大きく設定する事をおすすめします。
また、文字サイズ以外にも背景と文字のコントラストを強くすると視認性が向上します。
できるだけ、見やすい配色にするなどして、視力が悪い方でも操作しやすくしてあげる配慮が必要になります。
操作の簡単さ
お年寄りの方がスマホを持つ場合、できるだけ操作を簡単にしてあげる工夫が必要です。
スマホのホーム画面をシンプルに保つ事で操作がしやすくなります。
例として、「よく使うアプリを大きなアイコンにする」、「分かりやすい場所に配置する」、「むやみやたらにアプリをインストールしない」、「長い間使用していないアプリは削除する」といった事だけでも操作性は格段に上がります。
また、最近の端末では「簡単モード」や「初心者モード」などの機能を搭載している機種も増えてきています。
そういった機能をうまく活用するのも良いでしょう。
音量調整
年齢が経つにつれて、どうしても聴力も徐々に低下していきます。
そのため、聴力の低下を考慮して、音量を無理なく聞き取れる大きさまで上げたり、イヤホンを使用する事もオススメです。
また、データ通信を利用した音声通話の場合は電話回線を利用した時の通話よりも音質が悪くなる場合があります。
ご高齢の方と通話をされる際はデータ通信よりも電話回線を利用して通話すると良いでしょう。
誤操作に気をつける
操作が簡単なスマートフォンになればなるほど、少し触れただけでアプリや設定が変わってしまうといった事が往々にしてあります。
そのため、通常のスマートフォンよりもタップやスワイプに注意を払う必要がございます。
また、バックやポケット等に仕舞った際の誤操作を防ぐため、画面のロックがかかる時間を短く設定するのがオススメです。
定期的にスマートフォンの操作に慣れたご家族の方が設定を見直してあげるようにしましょう。
セキュリティ
安全性の為に必ず、スマートフォンにはパスコードを設定するようにしましょう。
ただし、複雑なパスワードや桁数の多いパスワードに設定した場合はセキュリティが強固になる反面、失念してしまう可能性もございます。
パスワードを設定する際は必ずご家族の方と一緒に行い、メモを控えておくなどの工夫が必要になります。
二段階認証
キャッシュレス決済、電子マネー、ネットバンキング、クレジットカードなどを利用される場合はパスコードのみですとセキュリティという面では不十分です。
必ず、二段階認証を設定するなどしてダブルロックを掛けるようにしましょう。
もしくは、利用できる上限額を必要最低限の額に設定したり、残高の多い銀行口座はネット上では使用しないようにする事も大切です。
身に覚えのないリンクは開かない
最近では、公式サイトに似せた迷惑メールなども増えてきています。
クレジットカードや住所を入力してしまうと、意図しない個人情報の流出に繋がる恐れもあります。
そのため、必ず身に覚えのないメールからのリンクは開かないように意識づける事が大切です。
また、予めよく利用するサイトはブックマークしておき、身に覚えのあるメールであったとしても、事前に登録しておいたブックマークから公式ホームページにアクセスするとより安心できます。
高齢者の方ですと、一人でここまでセキュリティ対策をする事は難しいです。
スマートフォンを購入した際は、必ずご家族の方が一緒にサポートしてあげるようにしましょう。
電池管理
高齢者の方がスマホを所持する事はいざという時の連絡手段としてはとても有効ですが、どうしても高齢になればなるほどバッテリーの管理を怠りがちです。
いざ、連絡をとりたいという時に充電をし忘れていて、電池切れで連絡が取れなければせっかくのスマートフォンも役に立たなくなってしまいます。
そういった事を防ぐ為に、就寝前や家事をしている最中などスマートフォンを長時間使用しない時はバッテリーの充電を意識づける事が重要です。
とくに、外出をする際や大雨や台風などの災害が予想される時には必ず、バッテリーを満充電する習慣をつけておくようにしましょう。
もしくは、事前にご家族の方がバッテリーを充電するように促してあげましょう。
スマホの所持はメリットばかりとは限らない
高齢者の方がスマートフォンを持つ事は、セキュリティ管理さえしっかり行っていれば、日々の生活をより便利にしてくれる事は間違いないでしょう。
高齢者がスマートフォンを持つ事で得られる恩恵
- 家族といつでもどこでも連絡をとる事が可能
- 位置情報を把握できる
- 指先を使う事で脳の老化防止
- 必要な情報を収集できる
- 孤独感の緩和
- 自宅に居ながら買い物や支払いができる
気を付けるべきこと
スマホ端末を持つ事で多くの恩恵を受ける事ができるのは事実ですが、必ずしもメリットばかりというわけではございません。
一番、重要なのはスマホの使用時間を適度に抑えるという事です。
目への負担
長時間のスマホ利用は目に負担がかかったり、目を酷使する事により視力がさらに低下する恐れがあります。
そのため、利用時間を制限したり、一定時間ごとに休憩を取るなどといった工夫が必要です。
なかなか、ご本人だけでは利用時間を制限する事が難しい場合もありますので、その場合はご家族の方が気に留めてあげる事が必要です。
身体への負担
スマートフォンという通信端末を持つことで、自宅に居ながらネットを介して様々な事を行なえるという事は高齢者の方にとっては遠出をする必要がなくなり、身体の調子が悪い時などは重宝するでしょう。
しかし、一から十まで全ての事を自宅内で完結する事は外出機会の減少にも繋がり、却って身体の老化を早めてしまったり、身体を弱めてしまったりする可能性がございます。
また、免疫機能の低下にも繋がる恐れがあります。
そのため、利用は身体の調子が悪い場合や遠出の必要がある場合などに留め、過度にスマートフォンに頼るといった事は控えるようにしましょう。
社会との繋がりの欠如
スマートフォンを持つことで音声通話、SNSで知人と連絡を取りやすくなる一方でリアルでの人との繋がりが減ってしまう恐れもあります。
そのため、スマホ利用は必要最低限の連絡手段に留め、対面で定期的に会う機会も設けるようにしましょう。
適度な人との繋がりが精神衛生を良く保つ事にもなります。
お年寄りのスマホ利用に適したプラン
お年寄りがスマホを利用するのは主に「音声通話」「メッセージアプリ」「ニュースサイト」「地図アプリ」「メモアプリ」などがメインとなる事が予想されますので少ない容量のプランであっても必要十分かと思われます。
▼10GB以下のプラン
携帯会社名 | データ容量 | 月額料金 |
mineo(マイネオ) | 1GB 5GB 10GB ※55円/100円でチャージ可能 | 1,298円 1,518円 1,958円 |
楽天モバイル | 3GBまで ※超過した場合は自動で料金が変動 | 968円 |
Y!mobile | 4GB ※550円で2GB増量が可能 | 2,365円 |
まとめ
お年寄りがスマホを持つ時に気を付けるべき点は
- 文字サイズ
- 操作性
- 音量
- セキュリティ
- バッテリー管理
- 目や身体への負担
- 社会との繋がり
以上の7点になります。
これらの項目を注意することでお年寄りがストレスなく、より快適にスマートフォンを日常生活で利用する事ができるでしょう。