LINEを子供に使わせる事のリスク
子供が日常生活を送る上で家族との連絡や同級生との連絡を取りやすくするためにLINEが使えるスマホを持たせたいという方も多いのではないでしょうか?
子供がLINEを使えるようになると生活が便利になる事は間違いありません。
その一方で、様々なリスクも潜んでいます。
たとえば、「プライバシーが疎かになりやすい」「見知らぬ第三者と接触してしまう可能性」「いじめの加害や被害リスク」「長時間利用」などが挙げられます。
とくに、LINEのような密室性の高いSNSでは現実社会とは違い、マナーやルールが欠如してしまいがちです。
そのため、保護者がしっかりと注意していく事が重要になります。
リスクの具体例
- プライバシー
LINEに限った事ではないですがSNSではプロフィールやアルバムに顔写真やプライベート写真、名前や学校名などを載せてしまうと第三者に閲覧される恐れがあります。
場合によってはストーカーなどに発展する可能性もありますので、極力、身元が分かるようなものは載せないように注意しましょう。
- 見知らぬ人との交流
LINEではID検索やQRコードを使って、遠く離れた人とも簡単に友達になる事ができます。
その反面、知り合いではない人とも会う事ができてしまうので、トラブルに遭うリスクも高くなります。
ID検索をオフにしたり、友達検索をオフにするといった対策が必要になります。
- いじめ
陰口や悪口を言い合ったり、既読無視、グループトークでの仲間外れ、など些細な事をきっかけとしていじめの加害者や被害者となってしまうリスクがあります。
顔の見えないやり取りですと、常識的なルール、マナーをつい忘れてしまいがちです。
自分がやられて嫌な事はしないようにするといった事を徹底しましょう。
- 長時間利用
LINEはいつでもどこでも気軽に友達と連絡を取れるので、盛り上がるとつい長時間利用になってしまいがちです。
とくにLINE通話は通話料がかからずに、話す事ができるので長く話し込んでしまうというケースもあるでしょう。
そのような過度な使用時間にならないよう、利用できる時間を予め決めておく、食事や勉強中はスマホに触らないといったルール作りが重要になります。
LINEを子供に安心して使わせるための必須の設定
利用時間の制限
iPhoneの場合
お子さんがお使いになる端末がiPhoneの場合はスクリーンタイムを活用する事で利用時間の制限が可能です。
iPhoneのスクリーンタイムとは、アプリの使用時間や通知の回数などを把握したり、制限したりする事ができる機能です。
具体的にはアプリの「使用状況の確認」「休止する時間の設定」「使用できる時間を設定」「コンテンツやプライバシーを制限」といった事ができます。
スクリーンタイムでの利用時間制限の仕方
- 設定アプリを開く。
- 「スクリーンタイム」をタップ。
- 「スクリーンタイムをオンにする」をタップ。
- 「続ける」をタップ。
- 「これは子供用のiPhone」をタップ。
- 「Appの使用時間の制限」をタップ後、上限時間を設定します。
その他にも子供のスマホを休止させたい時間帯、コンテンツやプライバシーの制限内容などを事細かに設定する事ができます。
スクリーンタイム・パスコードとは?
スクリーンタイム・パスコードを設定する事で、そのパスコードを知っている人以外はスクリーンタイムの設定を変更できなくなります。
そのため、子供が自由にスクリーンタイムの設定を変更できないように、親がパスコードの設定を行ない、設定後は番号を厳重に管理しておきましょう。
Androidの場合
お子さんが使用する端末がAndroidの場合はDigital Wellbeing(デジタルウェルビーイング)を利用する事で利用時間の制限が可能です。
AndroidのDigital Wellbeing機能とは、アプリの使用状況の把握や、利用時間を制限する目的としてユーザーに提供されています。
Digital Wellbeingの利用時間制限の仕方
- 設定アプリを開く。
- 「Digital Wellbeingと保護者による使用制限」をタップ。
- 「ダッシュボード」をタップ。
- 制限したいアプリの「砂時計アイコン」をタップ。
- 利用時間の上限を設定し、「OK]をタップします。
Digital Wellbeingは厳密なペアレンタルコントロールではないため、お子さま自身がDigital Wellbeingの設定画面をいじれば、いくらでも設定を変える(利用時間を増やす)事ができてしまいます。
親のみが設定を変更できるようにするにはファミリーリンク機能を使うようにしましょう。
ファミリーリンクアプリにて利用時間制限の仕方
※事前にファミリーリンク設定を済ませておく必要があります。設定方法は「ファミリーリンク設定の仕方」をご覧ください。
- 保護者の端末でファミリーリンクアプリを開く。
- 制限するお子様のアカウントをタップ。
- 管理タブから「アプリの利用制限」をタップ。
- 制限したいアプリを選び、「利用時間の上限を設定」で時間を設定します。
友だち検索の設定

「友だち自動追加」「友だちの追加を許可」をオフにする
設定手順
- 歯車マークをタップ。
- 友だちをタップ。
- 「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」をオフにします。
「友だち自動追加」はスマホの電話帳に登録している人を友達に追加する機能です。
こちらをオンにすると電話帳に登録した人が全員、LINEの友達リストに自動で追加されます。
そのため、自動で追加したくない方はオフにしましょう。
「友だちへの追加を許可」は、自分の電話番号を電話帳に登録している相手側が自動でこちらを友達に追加したり、検索できたりする機能です。
こちらをオンにすると、自分の電話番号をスマホの電話帳に登録している人であれば誰でも自分を友達リストに追加する事ができます。
そのため、友達リストに追加されたくない場合はオフにしましょう。
「IDによる友だち追加を許可」をオフ
※IDを作成していない場合はこちらの設定は不要になります。
設定手順
- 歯車マークをタップ。
- プライバシー管理をタップ。
- 「IDによる友だち追加を許可」をオフにします。
知らない人から友達に追加されるのを防ぐ為には「IDによる友だち追加を許可」をオフにするのも重要です。
「IDによる友だち追加を許可」とは、他の人が自分のIDを検索して、友達リストへと追加できる機能です。
こちらをオフにする事で、相手側はこちらのIDを知っていても友達リストに登録する事ができなくなります。
VOOMの設定
LINEのVOOM(ブーム)とは、ショート動画を中心としたプラットフォームになります。
タイムライン機能がリニューアルされて、誰でも気軽に動画の投稿や閲覧ができるようになりました。
他のSNSと同様に動画コンテンツを楽しめる場所として活用されています。
分かりやすく例えると、YouTubeのショート動画やTikTokのようなイメージです。
また、ユーザーは投稿者に対して「いいね」や「コメント」をしたり、気になるアカウントをフォローしたりもできます。
全てオフにする
LINEを家族や友達との連絡目的で使うのであれば、VOOMを使う事はありません。
そのため、設定は全てオフにしても問題ございません。
知らない人からフォローされたり、VOOM関係の通知が届かないようにしっかりと設定しておきましょう。

通知をオフにする方法
- 歯車マークをタップ。
- LIVE VOOMをタップ。
- LIVE VOOM通知をタップ。
- 「すべての通知」をオフにします。
フォローさせないようにする方法
- 歯車マークをタップ。
- LIVE VOOMをタップ。
- フォロー設定をタップ。
- 「フォローを許可」をオフにします。

自動再生しないように設定する方法
- 歯車マークをタップ。
- 写真と動画をタップ。
- 動画自動再生をタップ。
- 「自動再生しない」に設定します。
プライバシーの設定
アプリからの情報アクセスをオフにする
「アプリからの情報アクセス」をオンにすると、自分を友だちリストに追加している人が、外部アプリに友だち情報へのアクセスを許可した場合、そのアプリが自分のプロフィール情報にアクセスする事が可能になります。
外部アプリに、LINEで設定した「名前」「プロフィール画像」「ステータスメッセージ」「内部識別子」などをアクセスされたくない場合は、オフに設定しておきましょう。

アプリからの情報アクセスをオフにする方法
- 歯車マークをタップ。
- プライバシー管理をタップ。
- アプリからの情報アクセスをタップ
- 「拒否」を選択したら完了です。
情報の提供を全てオフにする
LINEは、不正利用の防止、サービスの提供・開発・改善や広告配信を行うために「友だちとのコミュニケーションに関する一部の情報」「公式アカウントとのトーク内容などのコミュニケーション」「LINEが提供しているブラウザ、保存や共有といった各種機能の利用状況」を収集しています。
なお、友だちとのテキストや画像・動画などのトーク内容、通話内容は含みませんのでそのままの設定でも構いませんが、気になる方は念のためオフにしておきましょう。

情報の提供を全てオフにする方法
- 歯車マークをタップ。
- 情報の提供をタップ。
- 「コミュニケーション関連情報」「位置情報の取得を許可」「LINE通知メッセージ」「LINE Beacon」を全てオフにします。
フィルタリングサービスを活用する
フィルタリングサービスとは、子供がネットを安心、かつ安全に利用できるように、適切ではないWebサイトやアプリなどの利用を制限するサービスとなります。
主に未成年者を有害な情報から保護するために携帯会社各社から提供されています。
具体的には、成人向けサイトやギャンブルサイト、犯罪に抵触する恐れのあるサイト、教育に好ましくない情報のあるサイトへのアクセスをブロックしたり、利用可能なアプリやスマホ向けサービスを制限する事ができます。
また、スマホを利用できる時間やアプリ内での課金を制限する機能も備わっており、保護者が子供のスマホをしっかりと管理できる機能が備わっています。
安全に利用する為のサービス具体例
- アクセス制限
成人向けのサイト、乱暴的なサイト、法に反する恐れのあるサイトなど、子供の教育上、適切ではないサイトへのアクセスを遮断できます。
- 利用制限
ダウンロードできるアプリや、使う事ができるアプリを自由に制限する事ができます。
たとえば、ゲームアプリだけ利用時間を制限したり、課金システムのあるアプリだけを利用制限したりする事も可能です。
- 時間制限
スマホを使用できる時間に上限を設ける事で、使い過ぎや依存症による生活習慣の乱れを防ぐ事ができます。
時間帯や曜日ごとに使用できる時間を事細かく設定する事もできるので、平日のみ制限するといった事もできます。
- カスタマイズできる
保護者が自由に、子供に閲覧させたくないWebサイトやスマホアプリを選択する事ができます。
たとえば、LINEアプリ以外は利用させたくない場合にはLINEアプリ以外のアプリをブロックする事でLINEしか利用できないスマホにする事ができます。
親の教育方針に沿って、自由に子供のスマホをカスタマイズできます。
LINE利用におすすめのスマホキャリア
LINEを使うにはテキスト中心のメッセージであれば1Mbbps以下、画像や動画の送受信であれば5Mbps程度とそこまでの通信速度は求められません。
LINEで使用するデータ量は、テキストメッセージのみの連絡でしたら一ヵ月で100MB(0.1GB)以内と、とても少なくて済みます。
無料通話をされる方は1日1時間の利用で30日間利用すると600MB(0.6GB)程度と、こちらも消費する容量はわずかです。
ビデオ通話の場合は1日1時間の利用で30日間利用すると9GBとなり、それでも10GB以内で事が足ります。
以上の事からLINEを使う際のスマホ回線は高額な大手キャリアではなく、格安SIMでも十分と言えます。
月額1000円以下でLINEを使うには?
LINE利用に特化した格安SIMのLINEMOなら、月額990円でスマホにてLINEを利用する事が可能です。
LINEMOのベストプランは3GB以下で990円、10GB以下で2,090円の二段階制となりますが、LINE利用のみであれば3GB以下990円のお支払額で済みます。
なぜなら、LINEMOは他の格安SIM会社には無い「LINE利用のデータ消費量はゼロ」になるからです。
つまり、LINEアプリであればどんなに使ってもデータ量を消費しません。
また、データ量が無くなっても、LINEアプリだけは速度制限がかからずに快適な速度で利用する事ができます。
そのため、通信量を気にせずにLINEを利用する事ができるため、とてもお得な格安SIMとなっています。
実質、LINEアプリ使い放題プランと言っても過言ではないかと思います。
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「子供にLINEを安全に使うなら?必須の設定方法」のまとめ
子供にLINEを使わせると
- プライバシーが疎かになりやすい。
- 知らない人と連絡が取れてしまう。
- いじめの加害者や被害者になるリスクがある。
- 依存して長時間利用になりやすい
というリスクがある事が分かりました。
LINEを子供に安心して使わせるための端末側の設定として、
利用制限を設定する事をおすすめします。
設定方法は、
- iPhoneならスクリーンタイムを利用しましょう。
- AndroidならDigital Wellbeingを利用しましょう。
LINEアプリ側の設定として、
- 「友だち自動追加」「友だちの追加を許可」をオフにする。
- 「IDによる友だち追加を許可」をオフにする。
- VOOMの設定にて「すべての通知」「フォローを許可」「自動再生」をオフにする
- 「アプリからの情報のアクセス」をオフにする。
- プライバシーの設定にて「アプリからの情報アクセス」「情報の提供」をオフにする。
以上の5つの設定を忘れずに行っておきましょう。
また、子供に安全にLINEを利用させるためには
キャリアのフィルタリングサービスを活用するのも一つの方法です。
フィルタリングサービスを利用すると、
- 子供に不適切なサイトへのアクセスを制限する事ができます。
- ダウンロードできるアプリや利用できるアプリを制限する事ができます。
- スマホを利用する上限時間を設定する事ができます。
- 保護者が子供のスマホを臨機応変にカスタマイズできます。
以上のような事が可能となります。
LINE利用におすすめのスマホキャリアは
格安SIMのLINEMO(ラインモ)になります。
なぜなら、
LINE利用で発生するデータ通信量はゼロになるからです。
そのため、
LINE利用のスマホであれば、月額1000円以下にスマホ代を抑える事も可能です。
皆さんも当記事を参考にして、
ぜひ、子供が安心安全にLINE利用できるスマホを設定してみて下さい!