子供にスマホを持たせる時に気を付けるべき点や注意点
お子さんにスマホを持たせたいけど、悪い影響がありそうで心配、危険に晒されないか不安という親御さんもいらっしゃるかと思います。
日々の生活を便利にしてくれるスマートフォンですが、様々な危険性をはらんでいるのも一つの特徴です。
この記事では子供にスマホを持たせる時の注意点や気を付けるべき点などをご紹介しますので、ご検討中の方はぜひ参考にして下さい。
利用時間の制限
まず、一番初めに気を付けておきたい点はスマホを使う利用時間を制限することです。
スマホの長時間利用は視力の低下や睡眠の質の低下などにつながりやすく、子供の生育に悪影響を及ぼす可能性がございます。
そのため、1日の使用時間を決めるなど、親御さんが長時間の利用を防ぐ為に適切に管理する事が必要になってきます。
例えば、1日1時間以内にするなどといった適切な時間を決めましょう。
スマホの利用制限には、機種別の設定機能やGoogleファミリーリンクなどの機能がございます。
【機種別の設定機能】
- iPhone
iPhoneでは「設定」→スクリーンタイム」で使用時間を制限したり、アプリの利用を制限したりできます。 - Android
Androidでは「設定」→Digital Wellbeingと保護者による使用制限」でスクリーンタイムを設定できます。
【Googleファミリーリンク】
- Googleファミリーリンクアプリ
Googleが提供するアプリ「Googleファミリーリンク」を利用することで子供のスマホの利用制限をかけられます。 - 管理機能を設定
親子がそれぞれにGoogleアカウントを作成し、子供のGoogleアカウントに対して管理機能を設定できます。
Googleファミリーリンクのヘルプページでは、利用時間の上限設定や一定時間使用した後にロックするなどの設定方法が紹介されています。
利用できるコンテンツを制限する
子供の生育は育った環境(周りの環境)によって、大きく左右されます。
ネットには不適切なコンテンツがいくつも潜んでおり、子供がそのようなコンテンツを目にする機会が多くなると悪影響を受ける可能性が高まります。
子供がスマートフォンからアプリやウェブサイトにアクセスする際は、必ず不適切なコンテンツに触れさせないように、フィルタリング機能やペアレンタルコントロールを利用すると良いでしょう。
●ペアレンタルコントロールとは?
子供がインターネットやスマホ、パソコン、ゲーム機などを利用する際に保護者が制限を設定できる機能です。
ペアレンタルコントロールの機能として
「利用時間の制限」、「不適切なサイトや動画の閲覧制限」、「アプリのダウンロード制限」、「アプリやゲームの利用状況の確認」、「アプリの購入やゲーム内アイテムの課金の制限」などがあります。
SNSの利用制限
SNSの利用制限には、年齢制限や利用時間の制限、利用内容の監視などがあります。
SNSの利用を制限する事は有害な情報へのアクセス、不特定多数との接触を防ぐためには非常に重要です。
また、SNSの長時間利用は若者のメンタルヘルスへの悪影響などが指摘されており、米国や英国などでは昨年9月から先行して導入しています。
SNSでは主に以下のような利用制限が設けられています。
- 年齢制限
日本ではFacebookやInstagram、X(旧Twitter)、TiktokなどのSNSが13歳未満のアカウントの取得を認めていません。 - 利用時間の制限
1日の利用時間が60分を超えると通知がくるなどの制限が設けられています - 利用内容の監視
性や暴力などに関する不適切な投稿の表示が制限されるなどの機能が設けられています。
また、見知らぬ相手からのダイレクトメッセージを受け取れなくなるなどの制限が設けられています。 - 利用に関する保護者の責任
18歳未満の場合は、SNS運営会社および保護者が安全にSNSを利用できるように措置を行う旨が定められています。
15歳以下の利用者は一律に非公開アカウントとなり、本人が認めた相手以外には表示されなくなります。
YoutubeなどのSNSのアプリには、年齢制限や制限モードを設定できることが多いです。
お子様がスマートフォンでSNSをご利用される場合は必ず、親御さんが有害なコンテンツに触れないようにあらかじめ設定を済ましてから端末を渡すようにしましょう。
プライバシーの教育
スマホを使うことで、個人情報や位置情報などが漏れやすくなります。
お子様がネット上で何か情報発信をされる際は個人情報を容易に公開しないように教えることが非常に重要です。
昨今では、何気ない日常風景であっても、ネット上から情報収集がしやすくなった事もあり、特定する事が以前よりも容易になっています。
思わぬ写真から特定されてしまったというケースもありますので、最新の注意を払うように心掛けましょう。
また、それと同時に位置情報の管理や公開範囲を確認する習慣を身につけさせると良いでしょう。
SNSの使い方の指導やマナー
お子様がチャットアプリやSNSを利用される場合は、事前に使い方についてしっかりと話し合い、様々なリスクがあるという事を理解させましょう。
とくにネット上のやり取りは顔の見えない匿名に近い形でのやり取りとなるケースが多く、誹謗中傷やネットいじめなどの問題が生じやすくなります。
そのため、親御さんが定期的に相手にとって傷つける言動をとっていないかチェックすることも大切です。
また、インターネット上でのマナーや礼儀も教えるべき重要なポイントです。
ネット上で他の人に対して失礼な言葉遣いになっていないか、十分に注意を促しましょう。
目を離さない
特にスマホを使い始めて最初の頃は子供がどのようにスマホを使っているのかをよく監視し、必要に応じて介入することが非常に大切です。
現在、多くのスマホはブラウザの履歴からどのようなサイトを閲覧していたのか確認できます。
不適切なスマホの使い方をしていないか定期的にチェックしましょう。
また、アプリのインストール状況をチェックする事も重要です。
アプリによっては、つい長時間使用に繋がってしまうものがいくつも存在します。
そういったアプリの使用を防ぐことで、子供がスマホ依存に陥る事を未然に防ぐ事が可能です。
ルール作り
家族内でスマホの利用ルールを必ず決めるようにしましょう。
家庭内で定期的によく話し合い、共通意識を持つことが大切になってきます。
たとえば、食事中や就寝前の使用を禁止する。
学業の時間はスマホを使わないなど、家庭でのルールを明確にします。
これらは時間が経てば経つほど、習慣化づけるのは難しくなってきます。
できるだけ早い段階で、スマホの利用禁止時間をお子様に意識づけるようにしましょう。
セキュリティリスク
フィッシング詐欺や不正アクセスのリスクもあるため、子供には知らない人とのやり取りは控える、不審なリンクは開かない、連絡先をむやみやたらに教えないといった事を教え、セキュリティ対策を徹底しましょう。
これらのリスク管理は大人になってからも役立ちますので、小さい時から早めに教えるようにしましょう。
依存症の予防
スマホに依存しないようにするためには、ネット上以外での他の遊びや屋外での活動に参加させる事がとても有効です。
特にリアルでの人間関係、人との繋がりを大切にすることが重要です。
子供の頃は社会で生きていく上で必要な対人能力を育む大切な時期でもあります。
そのため、ネットに依存して社会性が身につかないといったリスクは避けるようにしましょう。
フィルタリングサービスを活用する
今では各携帯会社から実に様々なフィルタリングサービスが提供されています。
携帯会社のフィルタリングサービスを利用する事で親御さんの監視チェックの負担軽減にもつながります。
▼フィルタリングサービスの一例
まとめ
子供にスマホを持たせる上で気を付ける点・注意すべき点は
- 利用時間の制限をする
- 利用可能なコンテンツを制限する
- SNSの利用制限をする
- プライバシーの教育をする
- SNSの使い方の指導やマナーを行う
- 子供のスマホ利用時は目を離さない
- しっかりとルール作りをする
以上の7項目が重要となります。
これらを踏まえて、子供がスマホを安全、かつ責任を持って使用できるように、しっかりと家族(大人)がサポートしていく事が非常に大切です。