中学生にスマホ購入した方が良いのか購入しない方が良いのか迷われているご家庭も多いのではないでしょうか。
スマホを持つようになると、他人とのコミュニケーションが取りやすくなったり、あらゆる世の中の情報を得やすくなるなどのメリットがございます。
その一方で、SNSを起因としたトラブルやスマホの依存症、健康への影響などデメリットもございます。
そのため、それぞれのご家庭の状況や生活スタイルなどに合わせて、持つかどうかを判断される事をオススメします。
この記事では、中学生がスマホを持つ事のメリット、デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。
中学生がスマホを持つメリット
コミュニケーションが取りやすい
現代の生活において、スマホは無くてはならないコミュニケーションツールの一つとなっています。
スマホを持つとメッセージ、電話、ビデオ通話、SNSなど様々な方法にて、親戚や家族、友人たちと手軽にコミュニケーションが取れるようになります。
スマホでコミュニケーションが取れるメリット
- 距離に関係なく、意思疎通が可能
遠い場所に住んでいる親戚や友人とも、簡単に連絡を取り合う事ができます。
とくに、遠い場所におじいちゃんやおばあちゃんが住んでいる方などは頻繁に連絡を取る事でお互いに安心できます。
- リアルタイムでの情報を得られる
SNSのタイムラインなどからリアルタイムにて、最新の情報を得る事ができます。
また、それらの情報を簡単にご家族やご友人に共有する事ができ、とくに台風や地震などの自然災害時に役立ちます。
- 交流頻度の増加
SNSや動画コンテンツなどを通して、共通の趣味や目的を持った人と繋がる事ができます。
簡単にコミュニケーションを交わす事ができるため、非対面での交流機会を増やす事にも繋がります。
情報収集
スマホでの情報収集は、現代社会においては必須になりつつあります。
とくに最近ではSNS、ニュースアプリ、検索エンジン、動画コンテンツなど様々な方法を用いて、情報を手に入れる事ができます。
また、普段から情報収集する習慣を身に着けておく事で、正しい情報を把握し、常により良い判断や行動をする事ができます。
情報収集する手段
- SNS
X、インスタグラム、フェイスブック、ティックトックなど個人の感想や意見を簡単に手に入れる事ができます。
検索機能などを使う事で、自分の興味のある情報を効率よく見つけられます。
- ニュースアプリ
ヤフーニュース、グーグルニュース、NHKニュースなど様々なニュースサイトから最新のニュースを知る事ができます。
興味や関心のあるジャンルを設定する事で、自分が集めたいカテゴリーのニュース情報のみを収集できます。
- 動画コンテンツ
知りたい情報を視覚的に知る事ができるので、文面で情報を得るよりも分かりやすいです。
最近では、時事問題のニュースについて議論する動画や現在の社会情勢などについて議論する動画などもあり、知見を深める事ができます。
- Webサイト
検索エンジンにて知りたい情報のキーワードを入力するだけで、簡単に多くのサイトの中からそのワードの情報について記載されたサイトをピックアップしてくれます。
色んなサイトを閲覧できるので、誤情報も見抜きやすいです。
緊急時の連絡手段
スマホは緊急時の連絡手段としても有効活用する事ができます。
具体的には電話やメール以外にも、SMSやビデオ通話、LINEやその他のSNS、ビジネスチャットツールなどがございます。
また、何らかの災害発生時には災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板(Web版の171)などがキャリアから提供されます。
いざという時に色んな手段にて連絡を取る事ができるスマホは、災害時に心強い味方になってくれるのは間違いないでしょう。
緊急時の連絡方法
- 災害用伝言ダイヤル
NTTより提供されており、固定電話、スマホ、公衆電話問わずに利用する事ができます。
ご自身の安否情報を音声として残す事ができ、知り合いの方やご家族と共有する事が可能です。
- 災害用伝言板
ネット回線を利用して提供されるサービスで、スマホやタブレット、PCから安否情報をテキスト形式にて残す事ができます。
電話がつながらないが、インターネットは利用できる場合にとても重宝します。
- SNSやチャットツール
普段からご家族でグループを形成して、やり取りされている場合はそれを用いて、連絡を取り合う事ができます。
また、災害発生時限定で特別に災害用の安否確認サービスが提供されるSNSもあります。
学習ツール
スマホは勉強においても、役立たせる事が可能です。
具体的には「学習アプリ」「動画教材の視聴」「時事問題の情報収集」「スケジュール管理アプリ」「モチベーションの維持」など、様々な用途にて有効に活用する事ができます。
▼スマホの勉強活用法
学習アプリ系
- 暗記アプリ
単語アプリや計算式アプリなどを用いて、ちょっとした空いた時間などに効率的に学習する事ができます。
また、苦手な科目の教材のページを写真に撮って、持ち歩いたりもできます。
- 問題アプリ
過去の問題集や模擬形式の試験を解いて、自分の苦手とする箇所を把握でき、今後の点数アップに役立てる事が可能です。
- 辞書アプリ
分からない英単語や漢字などを簡単に調べる事ができ、スムーズに学習を進めていく事ができます。
その他
- 情報収集
ネット検索を利用する事で、何か分からない事があってもすぐに解決する事ができます。
日本中の多くのサイトから検索する事ができるので、どんな科目の疑問にも対応できるのが大きな強みです。
- スケジュール管理
メモ帳アプリを活用してTODOリストを作成したり、カレンダーにやる事を入力する事で、学習をより効率的に進めていく事ができます。
また、学習のし忘れや抜け落ちを防止する事にもつながります。
- モチベーション向上
SNSなどで同じ勉強仲間と繋がる事で、勉強するモチベーションを維持していく事ができます。
また、分からない事や悩みなどがあれば気軽に友達に相談する事もできるので、とても心強いです。
中学生がスマホ持つ事のデメリット
中学生がスマホを持つ事は「依存症のリスク」「SNSトラブル」「ネット起因による被害」「生活や心身への影響」などのデメリットも併せ持っています。
こちらの章では中学生がスマホを持つ事のデメリットについて、ご紹介させて頂きます。
依存するリスク
スマートフォン依存症とはスマホ利用が生活に支障を及ぼすほど、長時間となり、使用するのをやめられない状態になる事を指します。
「SNS」「ゲーム」「動画コンテンツ」などといった、スマホ使用による快楽さに強く依存してしまい、自分の力だけでは使用を中止する事が難しくなってしまいます。
また、無理に使用を中断しようとすると、不安感やイライラ感を覚える事もあります。
依存症の症状
- 不安になる
スマホを手元に置いておかないと不安になり、常にスマホを確認するようになります。
- SNSを高頻度で確認
必要な回数を超えてSNSを確認したり、更新されていないかを小まめにチェックしないと気が済まなくなります。
- 用事が手につかなくなる
食事中や入浴中など、何か作業をしている時でもスマホを利用するようになります。
- 歩きスマホ
歩きながらスマホを操作する事が多くなり、周囲への注意が緩慢になります。
ネット起因による被害
スマートフォンのトラブル被害は「個人情報漏洩」「金銭的なトラブル」「SNSのトラブル」「詐欺被害」などがございます。
とくに最近では、SNSを使っての誹謗中傷、投げ銭やガチャなどでの高額課金、偽メールなどを使ってのフィッシング詐欺などが増加しており、社会問題化してきています。
スマホ利用によるネット被害
- 個人情報漏洩
不正なサイトにて個人情報を入力してしまったり、SNSにて不必要な情報を公開するなどをきっかけにして、個人情報が漏れるリスクがあります。
- 金銭的なトラブル
動画配信アプリやゲームアプリにて、つい支払い可能額を超えた高額な課金をしてしまう可能性があります。
- SNSトラブル
SNSを使った誹謗中傷や知らない人と出会ってトラブルになるなど、利用の仕方を誤ると被害を被りやすくなります。
- 詐欺被害
偽物のサイトや詐欺メールなどをクリックし、クレジットカードや口座情報などを入力してしまうと、不正にお金を騙し取られるなどの詐欺被害に遭うリスクがございます。
生活や心身への影響
スマホの長時間利用は生活習慣が乱れたり、身体や心に悪影響を及ぼす可能性がございます。
具体的な影響としては「睡眠不足」「視力への影響」「姿勢への影響」「集中力への影響」「記憶力への影響」などが挙げられます。
スマホが生活や心身に及ぼす影響
- 睡眠
寝る時間ギリギリまでスマホを利用していると睡眠の質が低下する事にも繋がるため、注意が必要です。
- 視力や姿勢
スマホを長時間利用し過ぎると、視力が低下したり、猫背などになるリスクが上がります。
- 集中力
スマホに気を取られがちになると、集中力が低下してしまう事があります。
通知設定をオンにされている方などはとくに注意が必要です。
- 運動面
屋内でのスマホの利用時間が増えると、運動が不足してしまい、肥満などにつながる恐れがあります。
- 心への影響
屋内にいる時間が増加すると、日光に浴びる時間が減少し、うつなどを発症する場合がございます。
スマホを持つ事がデメリットにならないようにするには?
子供がスマートフォンを適切に使うためには、家庭でしっかりと話し合って、ルールを決める事が非常に大切になります。
とくに「利用時間」「利用場所」「利用できるアプリ」「課金の可否」「SNSの利用の仕方」などできる限り、細かく明確に決める必要がございます。
また、ルールは一度作れば終わりにするのではなく、年齢やご家庭の状況などによって、定期的に見直して変更していく事も大切です。
子供の成長度合いに合わせたルール作りをするのが良いでしょう。
ルールの具体例
利用時間について
- 1日の利用できる時間を決めます。
- 夜22時以降は禁止など利用できる時間帯を決めます。
- 平日は○時間、土日は○時間など曜日で時間を決めます。
利用場所について
- 食事中、勉強中、入浴中は禁止など作業中のスマホ利用を禁止にします。
- リビングの食卓、部屋の勉強机では禁止にするなど利用できる場所を決めます。
- トイレには持ち込まない、自室には持ち込まないなど部屋単位で決めます。
アプリの利用について
- 使って良いアプリをあらかじめ決めておきましょう。
- アプリをインストールする際は親の承諾を得る事を必須にしましょう。
- 課金の上限額を決めたり、設定するようにしましょう。
SNSについて
- 悪口を書き込まないようにしましょう。
- トラブルになりそうな場合は親への相談を必須にしましょう。
- 不確かな情報は容易に流さないようにしましょう
- 個人情報はできるだけ載せない事を心掛けましょう。
フィルタリングのあるキャリアを使う
LINEMO
- サイト制限
害のあるサイトへの閲覧を制限する事ができます。
- アプリ制限
有害なアプリの利用を制限する事ができます。
- 状況確認
子供のスマホの利用状況を確認する事ができます。
- 位置の確認
子供の現在地を確認する事ができます。(iPhone不可)
※Androidユーザーの方は「ファミリーリンク」のご利用となります。
楽天モバイル
- Webフィルタリング
閲覧を制限するサイトをカテゴリごとに設定できます。
- アプリフィルタリング
好ましくないアプリの利用を制限できます。
- 時間制限
曜日や時間帯など、利用できる時間を制限できます。
- 見守り
ブロックしたサイトや検索履歴を確認できます。
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Y!mobileのフィルタリング!
- 年齢に応じた制限
サイト、アプリを年齢に応じて段階的に制限できます。
- 時間管理
勉強時間や夜間など利用できる時間を管理できます。
- 履歴確認
発着信、ウェブなどの履歴を確認する事ができます。
- 位置の確認
設定した時間にどこにいたのか居場所の確認ができます。(iPhone不可)
ahamoのフィルタリング
- サイト設定
サイトごとにアクセスの可否を設定できます。
- カテゴリ設定
カテゴリごとにアクセス可否を設定する事ができます。
- パスワード設定
保護者がリミットパスワードを設定する事で、子供が制限を変更する事ができなくなります。
- あんしんフィルター for docomo
Androidをご利用の方は専用アプリからでも、フィルタリングの設定を簡単に変更できます。
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mineoのフィルタリング
- Webサイト制限
Webサイトのご利用を制限する事ができます。
- アプリの制限
有害と思われるアプリのご利用を制限する事ができます。
- 状況把握
サイトやアプリのご利用状況を把握する事ができます。
- 強度設定
年齢やスマホを利用する目的などによって自由自在にフィルタリングの強度を変更できます。
「中学生にスマホはいらない?」のまとめ
中学生がスマホを持つ事のメリットとしては、
- コミュニケーションが取りやすくなる
- あらゆる世の中の情報を収集しやすくなる
- 何らかの緊急時としての連絡手段として使える
- 学習ツールとして、様々な方法にて有効活用する事ができる
などの恩恵がございます。
中学生がスマホを持つ事のデメリットとしては、
- スマホ依存症となるリスクがある
- ネットを起因とするトラブルに遭う可能性がある
- 生活や心身に影響を及ぼす可能性がある
などがございます。
スマホを持つ事をデメリットにしない為には家族内でしっかりと話し合いを行い、
スマホを利用する際のルール作りを行う事が大切になります。
具体的には、
- スマホを利用できる時間について決めるようにしましょう
- スマホを利用できる場所について決めるようにしましょう
- 利用できるアプリについて決めるようにしましょう
- SNSの利用法について決めるようにしましょう
以上のような点について、しっかりとルールを決める事が大切になります。
キャリアのフィルタリングサービスで制限をする事も有効な手段となります。
- LINEMO
- 楽天モバイル
- Y!mobile
- ahamo
- mineo
などはフィルタリングサービスが提供されておりますので、
これらを活用して、お子様のスマホに制限をする事をオススメいたします。
皆さんもこの機会にぜひ、
中学生のお子様のスマホを契約されてみてはいかがでしょうか?