高校生のスマホを制限するのはおかしいのか?制限するべきでない?
高校生のスマホを制限するのはおかしいのか?と疑問に思っているお子さんや親御さんもいるのではないでしょうか?
高校生のスマホを制限するのはおかしいという疑問が生まれる原因として挙げられるのが、制限する事によって「自己を管理する能力が育まれない」「逆に、よりやりたい衝動に駆られる可能性がある」といったマイナス要素もあるためです。
しかし、制限を全くしないのも「学業の成績低下」「依存症リスク」「生活習慣の乱れ」「健康への悪影響」を招く恐れもございます。
そのため、ある程度のスマホ制限は必要ではありますが、過度の制限は逆に子供が親への不信感を招きやすくなるため、親子でしっかりと話し合ったうえで、両者が納得した形でルールを決めるのが望ましいです。
自己管理能力低下
高校生のスマホ利用を親が厳しく制限しすぎると、自己管理能力が低下してしまう恐れがあります。
この自己管理能力が低下してしまうと、生活リズムが乱れたり、時間の管理ができなくなったり、何をするにも計画性が無くなる恐れがあります。
高校生のスマホ利用の制限を完全に親任せにしてしまう事で、自己管理能力が育まれない可能性があるため、注意が必要です。
自己管理能力の低下は日常の生活に影響を及ぼす可能性があるため、ある程度は制限をお子さん本人に任せる事も大切となります。
自己管理能力が低下すると…
- 計画性が欠如する
目標に対して事前に道筋を立てる事ができず、行う事に優先順位をつけたり、具体的な計画を立てるのが苦手になります。
行き当たりばったりとなってしまうケースが増えます。
- 時間の管理ができない
宿題を提出する締め切りを守れなかったり、遅刻や寝坊の頻度が増えたり、与えられたタスクに対して時間内に完了する事が難しくなります。
- 健康の管理ができない
風邪を要望するために健康状態を維持して、「食事」「睡眠」「運動」などといった生活習慣が乱れないように管理する事が難しくなります。
親への不信感
過度にスマホを制限してしまい、日常的に「ダメ!」「禁止!」「取り上げる!」「やりすぎ!」といった言葉を掛け過ぎると、高校生の子供に対して反発心を与えたり、親への不信感が募りやすくなり、親子間の関係性を悪化させる場合があります。
親への不信感は、子供のころの否定的な経験の積み重ねや、親の言動や態度、過干渉などが要因となって生じやすくなります。
親子の関係は一番身近な人間関係となるため、子供のころに不信感が根付いてしまうと、大人になってから人間不信へと陥りやすく、自己肯定感が低下したり、対人コミュニケーションに問題が生じる可能性もございます。
そのため、親は過度に干渉し過ぎずに、まずは子供自身の意見や主張を大切にし、必要であれば親がその都度、注意をしたり、アドバイスをするようにしましょう。
親への不信感につながる原因
- 否定的な経験
親から自分の行動を否定されたり、自分を大切にされていないと感じる言動が多いと、親への不信感が募りやすくなります。
- 行き過ぎた干渉
親が子供の行動に干渉しすぎたり、親の言動に矛盾が生じる事が多くなると、子供がどのような行動をとれば良いのか混乱してしまい、親の発言や行動に対して不信感を抱きやすくなります。
- 愛情不足の言動
親が子供に対して愛情が欠けた言動を繰り返していると、自己肯定感が低くなったり、大人になってからの人間関係の構築に困難が生じる場合がございます。
自立心の妨げ
高校生は子供から大人へと成長していく大切な期間であり、だんだんと「自立」する事が求められる時期でもあります。
そのような時に過度にスマホ利用の監視や制限を厳しくし過ぎると、精神的な成長の妨げになる場合がございます。
高校生の自立心とは、他の人からの指示に頼るのではなく、自分の意志で考えて判断し、行動する事や行動するために必要な能力の事を指します。
子供の時に自立心を成長させる事は、「自分で選択する力」「困難な事を乗り越える力」「自分の行動に責任を負う」といった経験をする事で育まれ、自己肯定感や自信を向上させ、今後の人生において自分らしい人生を歩んでいくための原動力となってくれます。
自立する事で身に付く力
- 主体的な行動
他人からの指示で動くのではなく、自分で何をしたら良いのか、どうしたら事がうまく進むのかを考える力が身に付きやすくなります。
- 意思決定力
自分のやりたい事や自分の学びたい事、自分が進むべき道などを自分自身で決める力が身に付きやすくなります。
- やり遂げる力
何か予期しない困難に遭遇しても、諦めて投げ出さずに最後まで責任をもってやり通す力が身に付きやすくなります。
- 責任力
自分が行った事に対して全て自分自身で責任を持ち、最後まで他人のせいにせず、一生懸命に取り組んでいく力が身に付きやすくなります。
現代の高校生は平均どのくらいスマホを利用しているのか?
高校生の平日1日のネット利用時間は平均で6時間を超えており、この事からも世の多くの高校生がスマホを日常的に利用しているという事が分かります。
この6時間という長さは保護者や学校側の生徒への不安につながる事も多く、スマホ利用を制限するご家庭も数多く存在します。
しかし、一概に平均時間だけを見て長いと断言できるわけではなく、各ご家庭の状況に合わせて、臨機応変に利用時間を決めていく事が重要だと言われています。
現代の高校生のスマホ利用時間
高校生の平日1日のネット利用時間は平均6時間14分となっております。
また、利用者の6割以上が1日4時間以上も利用しており、このネットの利用時間は年々、増加する傾向にあります。
とくに「動画視聴」「SNS」「ゲーム」などに時間を多く掛けており、日常生活への影響、健康への影響、勉強への影響などが心配されています。
こちらの調査はあくまで平日1日あたりでのネットの利用時間であり、土日は学校が休みになる事からこれよりも多くの時間を費やしている可能性もございます。
利用時間が長ければ長くなるほど、自宅での勉強時間が減少してしまう傾向なども見られ、学習への影響を心配するご家庭も少なくないのが現状です。

子ども家庭庁「青少年のインターネット利用環境実態調査」を元に作成
どんな事にスマホ時間を費やしているのか
高校生がスマートフォンにて時間を費やしている用途としては、「SNS」「動画視聴」「音楽視聴」「ゲーム」といった娯楽・コミュニーケーションが主になります。
その他にもインターネット検索や学習アプリなどの勉強ツールとしても利用されております。
とくに友達とのコミュニケーション、情報の伝達や収集、緊急時の親への連絡などにも使われており、それ以外にも勉強のスケジュール管理、勉強の進捗管理など多岐にわたって利用されている傾向にあります。
高校生がスマホを使って主に行う事は?
- SNS
友人や家族との連絡や近況報告、コミュニケーションなどメッセージアプリや写真投稿型のSNSが高校生に広く利用されている傾向にあります。
- 動画や音楽視聴・ゲーム
動画コンテンツにて同年代の人が投稿した動画を視聴したり、音楽コンテンツで自分好みの音楽を聴いたり、空いた時間や暇な時間などにゲームをする事が主な利用用途となっています。
- 学習の手助け
何か勉強をしていて分からない事を調べたり、同じ勉強仲間とSNSで繋がってモチベーションを維持したり、勉強管理ツールで学習の進捗状況を管理したり、単語帳アプリにて単語を覚えたりなど学習に活用しています。
- 情報収集・ネット検索
趣味や興味のある事について検索して情報を収集したり、将来の進路について大学や専門学校のHPを見たり、公式アカウントにて雰囲気を確認する事などに活用されています。
また、就職先の企業の情報や仕事内容などを知る事もできます。
- 緊急時の連絡手段
学校の通学途中での連絡手段や帰宅が遅くなってしまった時の連絡手段、災害発生時の安否確認など、ご家族に自分の身の安全を伝える際に使われています。
高校生のスマホ利用時間の決め方について
高校生のスマホの利用時間は「子供とよく話し合う」「スマホの利用目的を明確にする」「スマホの利用時間帯を明確にする」などが重要となってきます。
具体的には「利用時間の上限を決める」「平日の利用時間を決める」「休日の利用時間を決める」「利用できる場所を決める」「用事をしている最中は利用しない」などできるだけ具体的に決める事が望ましいです。
また、できる限り子供の意見も取り入れ、親子共々納得できるようなルールにする事が重要となります。
その他にもスマートフォンのスクリーンタイム機能を活用したり、キャリアのフィルタリングサービスなどを活用するなどして、利用状況を逐一確認したり、スマホの利用時間を管理・制限する事も有効な手段となります。
制限を決める際の注意点
- スマホ利用の目的を明確にする
スマホを何のために使うのかを親子でしっかりと話し合い、それぞれの目的の為にどのくらい時間を使うのかをしっかりと決めておくようにしましょう。
スマホの利用目的には「友達との連絡手段」「知りたい事の情報収集」「勉強の気分転換」「SNSでの近況報告」など様々なものが考えられます。
- お互いの意見を取り入れる
どちらかの意見のみで一方的にルールを決めていくと、後になってから様々な食い違いやトラブルが発生する場合がございます。
そのため、しっかりとお互いが意見を出し合い、納得した事を確認した上でルールを制定していくようにしましょう。
ルールをより具体的にする
- 利用時間の上限を決める
1日にスマホを利用できる時間の上限を決めるようにしましょう。
また、平日は利用時間を少なくして学業に影響が出ないようにし、土日は利用できる時間を多めにするなどの工夫も大切です。
学業を最優先にするという事を意識しながら、決められる事をオススメします。
- 利用できる時間帯を決める
勉強時間はスマホを一切使わない、夜22時以降はスマホを一切使わないなど具体的な時間帯を定めて使い過ぎを防ぐのも効果的です。
とくに、勉強時間は集中力が低下しやすいため、就寝時間前は睡眠の質が悪くなってしまうため、利用を控える事をオススメ致します。
また、入浴時間での利用禁止はスマホの故障を防ぐ、食事中の利用禁止は早食いを防ぐなどの効果があります。
守れなかった場合のペナルティを決める
- 守った時はしっかりと褒める
一概に「ダメ!」「使わない!」「守りなさい!」と利用しない事を促すのではなく、ちゃんとルールを守れた時には褒めてあげる事も大切になります。
ルールをちゃんと遂行できた事が成功体験となり、子供が自ら進んで、スマホの利用時間を調整するようになります。
否定的な言葉ばかりを投げかけるのではなく、時には肯定的な言葉も投げかける事を意識するようにしましょう。
- 約束を破った時にペナルティを決める
もし、ルールを破ってしまった際の罰則を決めておくと、破った際に口論や言い争いになる事を防ぐ事ができます。
具体的には「スマホを親が数日預かる」「3日間はスマホが利用できなくなる」「1週間は1日1時間しか使えなくなる」などがございます。
必ずルールを守らなくてはいけないという気持ちになるように、敢えて厳しめにペナルティを設定しておくのも良いでしょう。
定期的に制限内容を見直す
- 年齢や状況によって定期的に見直す
スマホ利用のルールを1度決めて終わりにするのではなく、年齢や学年に応じて、定期的にルールを見直して、改善していく事をオススメ致します。
基本的には年齢が上がるにつれて、制限の強度を緩めるのが一般的となりますが、受験シーズンや期末テストシーズンなど大切な時期を迎えた時は、普段よりも厳しめのルールを設定される事を推奨いたします。
このように時期やルールの遵守具合によって、柔軟に変更していくようにしましょう。
キャリアのサービスを使えば高校生のスマホを簡単に制限できる!
高校生が利用しているスマートフォンはキャリアから提供されているフィルタリングサービスを使う事で簡単に制限をする事が可能です。
フィルタリングサービスは子供が不適切なサイトやアプリなどを使って、教育に悪影響が及ばないようにする事を目的として提供されています。
子供の年齢や学年、成長度合いなどによって自由にフィルタリングの強度を調整する事ができ、「利用時間の制限」「不適切なWebサイトの遮断」「アプリの利用制限」「アプリのインストールを親の許可制にする」などといった様々な制限内容がございます。
また、利用可能なサイトを一つ一つ指定していく「ホワイトリスト方式」、利用不可能なサイトを一つ一つ指定していく「ブラックリスト方式」などもあります。
フィルタリング機能はキャリアを契約すると利用する事ができ、保護者に制限内容を一任する事も可能です。
簡単にスマホ制限できるフィルタリングサービスが提供されているキャリア一覧
ahamoはフィルタリング機能が充実!
ahamo(アハモ)は安心安定のドコモ回線!
- あんしんウェブフィルター
出会い系サイトなど好ましくないWebサイトへのアクセスを制限できます。
保護者が個別にアクセス可能なサイトやカテゴリーを設定でき、保護者以外の人が簡単に制限内容を変更できないようにする事もできます。
※パスワードの設定が必要になります。
\ahamoの公式サイトで詳細をチェック!/
Y!mobileはフィルタリング機能が充実!
Y!mobile(ワイモバイル)は高品質なソフトバンク回線!
- あんしんフィルター
あんしんフィルターは子供のスマホを不適切なサイトやアプリから守る事ができます。
制限の強度は年齢によって、自由に調整する事ができます。
その他にも子供のスマホの「利用時間」「利用状況」「位置情報」を保護者が管理する事ができます。
\ワイモバイル公式サイトで詳細をチェック!/
楽天モバイルはフィルタリングが充実!
楽天モバイルはギガが無制限で使い放題!
- あんしんコントロール by i-フィルター
子供のスマホを外出先でもご家庭でもいつでも安心して見守る事ができる便利なフィルターサービスです。
「利用できるWebサイト」「利用できるアプリ」「利用できる時間」を自由に保護者がカスタマイズする事ができます。
\楽天モバイル公式サイトで詳細をチェック!/
LINEMOはフィルタリング機能が充実!
LINEMO(ラインモ)はソフトバンク回線を安価で使える!
- あんしんフィルター
子供を不適切なサイトやアプリから守り、安心・安全にスマートフォンが利用できるようになります。
いつでもどこでも保護者が見守る事ができ、フィルター強度を選んだり、使い過ぎを未然に防ぐ事ができます。
※Androidはファミリーリンクのご利用となります。
\ラインモの公式サイトで詳細をチェック!/
mineoはフィルタリング機能が充実!
mineo(マイネオ)はdocomo・au・softbank回線が使える!
- 安心フィルタリング
危険なWebページや利用させたくないアプリをブロックする事が可能です。
見守り機能が充実しており、離れた場所からでも「利用状況」「利用時間」「位置情報」「通話履歴」を保護者が管理する事ができます。
\マイネオの公式サイトで詳細をチェック!/
まとめ「高校生のスマホ制限はルール作りとフィルタリング機能を使おう!」
高校生のスマホを親が過度に制限しすぎてしまうと、
- 自己管理能力が低下する事によって、自分で生活リズムや時間を管理できなかったり、何をするにも計画性が無くなる恐れがあります。
- 日常的に「ダメ!」「禁止!」など否定的な言葉を掛け過ぎると、親への不信感が募り、親子間での関係性を悪化させる場合があります。
- 高校生は子供から大人へと成長していく大事な時期であり、そのような時に監視や制限を過度にし過ぎると精神的な成長の妨げとなる場合があります。
などといった影響が懸念されます。
現代の高校生のスマホの利用時間は平均6時間14分となっており、この利用時間は年々、増加する傾向にあります。
現代の高校生がスマホでどんな事に時間を費やしているかについては、
- 友人、家族と連絡や近況報告、コミュニケーションをとるためのメッセージアプリや写真投稿型のSNS
- 同年代の人が投稿した動画の視聴、好きなアーティストの音楽視聴、ちょっとしたスキマ時間でのゲーム
- 趣味や興味のある事についてネット検索を使って調べたり、将来の進路について学校のHPを見たり、公式アカウントの閲覧
- 学校への通学途中での連絡手段や帰宅が遅くなった時の連絡手段、また災害発生時での安否確認
といった多種多様な用途にて、スマートフォンを利用しています。
高校生のスマホの利用時間の決め方については、
- スマホの利用目的を明確にしたり、お互いの主張を取り入れながら、制限内容を決めていく
- 利用できる時間帯や利用できる上限を決めるなど、ルールをより具体的にする
- 守った時はしっかりと褒める事が大切で、守れなかった場合はどのような罰則を受けるのかを決めておく
- スマホの利用ルールを1度決めて終わりにするのではなく、年齢や状況に応じて定期的に見直す
以上のような事に重点を置きながら、ルールを決められる事をオススメいたします。
キャリアのフィルタリングサービスを使えば保護者が遠隔操作にて簡単に高校生のスマホの利用を制限する事ができます。
フィルタリングサービスが提供されているキャリアは、
- ahamo(アハモ)
- Y!mobile(ワイモバイル)
- 楽天モバイル
- LINEMO(ラインモ)
- mineo(マイネオ)
などがございます。
皆さんもこの機会に高校生の子供のスマホを適切に制限し、安心してスマホをご利用されてみてはいかがでしょうか?