キッズ携帯とは?特徴や機能について
キッズ携帯とは、主に小学生などの小さい子供を対象にした携帯機器であり、親御さんとの連絡や子供を見守る機能に力を入れた携帯電話となります。
大人が持つような通常のスマホとは異なり、ネットでのWeb閲覧や様々な種類のアプリの利用が使えないようになっており、子供の教育に悪影響を及びさないような配慮がされています。
連絡手段として
キッズ携帯は親との連絡ツールとして有効活用する事ができます。
使える機能として電話とDM(ショートメッセージ)があり、その他のSNSアプリなどでは連絡する事はできなくなっています。
連絡先は事前に登録しておく事が必要で、電話帳に登録された相手とのみメッセージや通話にて連絡を取る事が可能となっています。
キッズ携帯で連絡可能な手段
- 電話
電話帳に登録された相手とのみ連絡を取れるようになっており、登録されていない人とはやり取りする事ができなくなっています。
- SMS
電話帳に登録された相手と電話番号を利用して、メッセージにて連絡を取り合う事ができるようになっています。
- +メッセージ
SMSの進化版のようなサービスです。
電話番号を使ってメッセージのみならず、写真、動画、スタンプ、音声、位置情報まで連絡する事ができます。
またグループ機能も提供されています。
- メール
softbankのキッズケータイでは、MMSにて写真や音声などの添付ファイル付きのメールを送受信する事ができます。
位置情報機能
キッズ携帯の機能の特徴として、位置情報を知らせてくれる機能があります。
親が子供の現在地を地図にて把握する事ができる機能で、子供が安全に移動できているかを知るために提供されています。
この位置情報機能のサービスはGPSを利用しており、衛星からの電波を受信する事で、端末の現在地を特定し、親のスマホに表示して確認できるようになっています。
大手キャリアの位置情報サービス
- ドコモ
ドコモでは「イマドコサーチ」という位置情報サービスが提供されています。
いつでも子供の現在地が分かるサービスで、子供が迷子になってしまった時や通学中にどこかに寄り道をしていないか確認したい時などにとても便利です。
- au
auからは「安心ナビ」という位置情報サービスが提供されています。
子供の現在地を把握できる機能に加えて、緊急時にブザーを鳴らす事ができたり、指定した場所に到着した時・出発した時に親のスマホに通知してくれる機能などもございます。
- ソフトバンク
ソフトバンクからは(位置ナビ)という位置情報サービスが提供されています。
端末の現在地を保護者のスマホから確認する事ができます。
その他にも最大3日間の行動履歴が分かる機能や設定した時間間隔で自動的に居場所を測定する事などもできます。
防犯機能
キッズ携帯の機能の一つとして、緊急時の通報手段や防犯機能などがございます。
緊急時には、110番、119番、118番に緊急通報できる機能が備わっています。
また、身に危険が及ぶような時があった時には防犯ブザーを活用する事で、周りにいる大人達に知らせたり、親に助けを求めたり、予め指定した連絡先に自動で連絡をする事もできます。
キッズ携帯での防犯機能
- 緊急通報機能
キッズ携帯では、警察、消防、救急などに緊急通報してくれる機能が備わっています。
緊急通報をすると、「緊急位置通知」と呼ばれ、受信している基地局を元に算出された位置情報が緊急通報受理機関へと自動的に通知されます。
また、通常キッズケータイでは電話帳に登録した相手としか連絡を取る事は出来ませんが、緊急通報を行なった場合は一定時間、未登録の電話番号からも着信を受け付ける事ができるようになっています。
- 防犯ブザー機能
キッズ携帯には、ストラップを引っ張ったり、スイッチをスライドする事で、大きな音量のブザーが鳴ったり、端末のサイドからライトを点滅させる機能が備わっています。
防犯ブザーの機能では、音を大音量で鳴らす以外にも、事前に設定した緊急連絡先へと自動で発信して、SOSを出したり、保護者のスマホへと異常を知らせる通知を出したりする機能もございます。
この防犯機能がある事で習い事で帰宅時間が遅くなる時などでも、親は安心して子供の帰りを待つ事ができます。
キッズ携帯にできない事とは?スマホとの違いについて
キッズ携帯は見守り機能や防犯機能に特化しておりますが、その反面でネット、アプリ、SNSなどの機能が制限されており、人によっては不便と感じるケースも少なくありません。
具体的にどういった点が通常のスマホとは異なるのかについて、ご説明させて頂きます。
ネット利用が制限される
まず、キッズ携帯が通常のスマホと異なる大きな特徴として、ネット利用が制限されている事でしょう。
たとえば、勉強中に分からない点、不明な点などが出てきた場合であっても、ネットを利用してヒントを得たり、正解を導き出すための手順を見つけるなどといった事が一切できなくなります。
また、当然ながら動画視聴サイトも利用する事はできなくなっています。
気になるアニメやゲームの動画など、ちょっとした暇潰し目的として、キッズ携帯を有効活用する事はできませんのでご注意下さい。
アプリが制限される
キッズ携帯ではネットのみならず、アプリの利用も制限されています。
ゲームアプリや動画視聴アプリ、音楽再生アプリなどといった娯楽を目的としたアプリは使用する事ができません。
それ以外にも天気予報アプリやニュースアプリ、時刻表アプリ、地図アプリなど日常生活を送る上で役立つ便利なアプリにおいても、キッズケータイでは一切利用する事はできませんので注意が必要です。
とくに外で一人で行動している時に、自分で道を調べたい時やこの後の天気予報を知りたい時などには不便を感じるケースもあるかもしれません。
SNSを利用できない
上記にてアプリの利用が制限されるとお伝えさせて頂きましたが、当然、LINEのようなコミュニケーションアプリであっても同じように、一切利用する事ができなくなっています。
そのため、たとえば親御さんが使い慣れているLINEアプリにてスムーズに子供とやり取りを行ないたい場合や、電話やメール以外の手段にて子供と連絡を取りたい場合であっても、子供はLINEアプリを利用する事はできませんのでご注意下さい。
また、家族間のコミュニケーションのみならず、たとえば同級生やクラスメート、ご近所や習い事の友達であっても、SNSを介してコミュニケーションを取り合うといった事ができませんのでその点においても気を付ける必要があります。
使い方が特殊である
キッズ携帯には通常のスマホにはない、様々な機能が搭載されています。
例えば、「防犯ブザー機能」「サイドライト機能」「緊急電話機能」「伝言メモ機能」などがこれに当たります。
子供にキッズ携帯の使用方法を教えるのは主に保護者の方になるかと思いますが、使い方を覚えるのに初めてですと時間が掛かります。
また、子供が利用方法が分からずに苦労している場合などに、保護者の方が端末に慣れていないとどこを操作すれば良いのか分からないといったケースも出てくるでしょう。
このように、操作方法が通常のスマホとは異なるという点も注意しておくべきポイントの一つとなります。
キッズ携帯とスマホ、子供にどっちを持たせれば良いのか?
では、子供に携帯を持たせるのなら、キッズ携帯と通常のスマホのどちらを持たせれば良いのかが一番気になる点かと思います。
結論から申し上げますと「子供の年齢」「周りの状況」「ご家庭の教育方針」の3点を基本に考えるのがよろしいかと思います。
キッズ携帯では、通話、メッセージ、位置情報など使える機能が絞られておりますので、必要最低限の利用で構わない年齢であればキッズケータイでも良いでしょう。
その一方で、限られた機能だけでは物足りない場合や他の機能も必要になった場合には通常のスマホの購入を検討するようにしましょう。
どちらを持たせるのか判断する基準や目安

引用元:「NTTドコモ モバイル社会研究所」
上記の画像はNTTドコモ モバイル社会研究所さんが小中学生のスマホ・キッズ携帯所有率を学年別ごとに調査した結果となります。
小学1~2年生までは携帯電話未所有率が7、8割を占めているのに対して、小学3年生から携帯の所有率が増え始めてるのが分かるかと思います。
小学3年生からは携帯電話所有率が半分近くまで占めるようになっていきます。
また、スマートフォンとキッズ携帯の割合においてはほぼ半々となっております。
そして、小学5年生からは携帯電話の所有率が6割を超え、スマートフォンの割合も4割を超えるようになり、6年生からは更に増加しています。
以上の事からも分かるように、キッズ携帯か通常のスマホを持たせるかの判断基準は小学低学年か高学年かで判断するのが一般的かと思います。
小学高学年にまでなりますと、勉強している際に分からない点を自分でネットを使って調べたい場面や、周りの友達がSNSでコミュニケーションをとっており疎外感を感じる場面、ニュースなどで社会で起きている様々な問題を深く知りたくなる場面、徐々に親から自立して一人で行動する場面が増えてくる年齢かと思います。
子供が高学年に近づいてきたら、親御さんはスマホの購入を検討してみましょう。
子供に持たせるスマホの決め方
子供のスマホの月額料金に6000~8000円ほど支払うのはちょっと抵抗があるという親御さんも多いのではないでしょうか?
大手キャリアでは自社で通信設備を保有、運用しているため、通信速度が高速という特徴がありますが、その分、メンテナンス費用なども掛かるため、スマホの月額料金がどうしても高額となります。
子供の場合は大人とは違い、時間にそこまで追われるケースも少なく、回線のスピードよりも料金の安さを優先したいというご家庭も多いかと思います。
そんな時にオススメなのが大手キャリアのサブブランドや格安SIMとなります。
キャリア | 月額料金 |
---|---|
Y!mobile | 2,365~5,115円 |
楽天モバイル | 968~3,168円 |
LINEMO | 990~2,970円 |
ahamo | 2,970円 |
mineo | 880~2,948円 |
Y!mobileのおすすめポイント
- キッズ携帯もスマホもオンラインから申し込みできる!
- 高品質なソフトバンク回線!
- 最安プランだと4GBの2,365円から選択可能!
楽天モバイルのおすすめポイント
- 12歳までならずーっと毎月最大で440円引き!
- 専用アプリ利用で国内通話やメッセージが無料!
- ギガ無制限が3,168円と安い!
LINEMOのおすすめポイント
- LINEが使い放題!
- フィルタリングサービスが月額0円!
- ソフトバンク回線で安心!
ahamoのおすすめポイント
- 安定したdocomo回線!
- 5分以内の通話料が無料!
- ファミリー割引の回線数にカウントされる!
\ ahamo公式サイトはこちらから! /
mineoのおすすめポイント!
- 中速度の使い放題プランのマイそくがある!(※平日昼に速度制限有り)
- データ容量の繰り越しが可能で無駄なく使える!
- docomo・au・softbankの回線から選択可能!
まとめ
キッズ携帯は、
- 子供との連絡手段として使える
- 子供の位置情報を知るために使える
- 子供が出掛けた際の防犯機能として使える
などの特徴がある事が分かりました。
キッズ携帯と通常のスマホの違いは、
- ネットの利用が制限される
- アプリの利用が制限される
- SNSを利用する事ができない
- 使い方が特殊である
などの様々な制限や違いがあるという事が分かりました。
子供にキッズ携帯とスマホのどちらを持たせるのが良いのかは
- 現在の子供の年齢(学年)
- 子供の周りの状況(環境)
- ご家庭の教育方針
以上の3点を軸にして決められる事をおすすめします。
具体的な基準や目安については、
- 小学校低学年までは通常のスマホとキッズ携帯の割合は半々
- 小学校高学年からは通常のスマホを持たせる家庭が多くなる
というデータがございます。
子供に持たせるスマホの決め方としては、
大手キャリアのような高額で高速な通信回線は必要なく、
お手頃で低価格な大手キャリアのサブブランドや格安SIMを利用するのがおすすめです!
皆さんもぜひ、この機会に子供へのスマホの購入を検討されてみてはいかがでしょうか?