そもそも、なぜ格安SIMは大手キャリアよりも料金が安いのか?
格安SIMが大手キャリアよりも安い理由
- 通信設備を他社から借りている
- 店舗運営コストを削減している
- 宣伝広告費を削減している
➀通信設備を他社から借りている
格安SIMの料金プランはなぜ安いのか疑問を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
その理由として第一に挙げられるのが、自社で通信設備を一切所有しておらず、大手キャリア(au・docomo・softbank)から借りて、通信サービスを契約者に提供しているからです。
スマホでネットを利用するには当然、通信設備を契約者の生活範囲内に配備して、電波をスマホ端末に届ける必要がございます。
この通信設備の設置やメンテナンス費用には、年間で膨大なコストが必要であり、そのコストはキャリアの契約者(顧客)から支払われる通信費で賄っています。
その一方、格安SIMを提供している企業では、契約者から支払われた通信費を通信設備のコストに充てる必要がなく、大手キャリアよりも安価な料金プランを実現できるのです。
②店舗運営コストを削減している
大手キャリアの料金プランが高めになってしまう理由として、2つ目に挙げられるのが店舗の運営にコストが掛かるためです。
スマートフォンの端末操作に詳しくない方やプラン内容を理解するのが難しい方に対して、自社のサービスを利用してもらうためには、分かりやすい説明と手厚いサポートが必要不可欠となります。
そのために、大手キャリアの店舗は全国各地に出店し、お客さんが困った時にいつでも足を運べるような体制をとっています。
それに対して、格安SIMではサービスを利用する際に発生する困りごとや不明点などは全てネットからの情報、公式HPでのQ&A、公式のチャットサポートなどテキスト対応にて解決する必要があります。
そのいった理由から、契約者は安く通信サービスを利用する事ができます。
③宣伝広告費を削減している
皆さんは大手通信キャリアの広告を街中やTVCM、ネットにてよく目にする事はないでしょうか。
大手キャリアは通信料を高めに設定する事で売上から自社の通信サービスの広告費用を充てる事ができます。
あらゆる媒体に広告を掲出する事で、利用者を増やす事が可能です。
その一方で、格安SIMでは月額料金を低価格に設定しているため、広告費に回せる資金が限られています。
格安SIMのサービスを提供している多くの企業はサービスの訴求費用を抑え、それにより低価格での料金設定を実現しています。
企業側が運営していく上でのコストを徹底的に省く事で、私たちは格安にて通信サービスを利用する事ができるのです。
大手キャリア(乗り換え元)にて行う事
- キャリアで貯まったポイントを全て使う
- キャリアメール持ち運びサービスを申し込む
- MNP予約番号を発行する
1.キャリアで貯まったポイントを全て使う
現在、契約中のキャリアにてポイントが貯まっている場合は他のキャリアに乗り換える事でポイントが失効してしまう場合があります。
そのため、ポイントが多く貯まっている方やできるだけ失効するポイント数を抑えたいという方は乗り換えを予定しているタイミングまでにポイントを極力、使っておく必要がございます。
現在、キャリアポイントは様々なサービスで利用できるようになっています。
飲食店やスーパーにて利用したり、スマホのアクセサリーを購入する際に利用したり、月々の料金代に利用する事ができたりと使用用途は様々です。
また、ご家族とポイントサービスを共有されている場合などはご家族がそのまま大手キャリアに残り続ける事でポイントはご家族の方が引き継ぎできる場合があります。
事前に確認しておくようにしましょう。
- ドコモ(dポイント)
事前にdアカウントを発行する事で、ドコモ解約後もdポイントを引き継ぐ事ができます。
- au(Pontaポイント)
auを解約した場合でも、保有しているPontaポイントは引き続き利用できます。
ただし、au IDが利用可能な状態である事が条件です。
au IDを削除した場合は利用できなくなるのでご注意ください。
- ソフトバンク(ソフトバンクポイント)
ソフトバンクを解約するとソフトバンクポイントは失効します。
ただし、Y!mobileかLINEMOに乗り換える場合にのみ、そのままポイントは引き継がれます。
Vポイントについては、Tカードとの連携やYahoo JAPAN IDを登録済みであれば失効しません。
- 楽天モバイル(楽天ポイント)
楽天モバイルを解約しても、楽天会員を退会しない限り、貯まった楽天ポイントは引き続き、利用できます。
2.キャリアメール持ち運びサービスに申し込む
大手キャリアを解約するとそのキャリアで提供されている独自のキャリアメールアドレスは利用できなくなります。
そのため、現在のキャリアメールでWebサービスやSNSなどのアカウントを登録している方はメールが届かなくなりますので注意が必要です。
現在のキャリアメールアドレスを解約後もそのまま継続されたい場合は、乗り換える前にキャリアメール持ち運びサービスへのお申し込みが必要となります。
また、GmailやYahooメールアドレスなどのフリーメールアドレスの場合はキャリアを解約した場合でも、そのまま引き続き、ご利用になれます。
現在、利用しているメールアドレスにとくに拘りが無ければ、この機会にフリーメールアドレスを取得するのも一つの方法です。
今後、また乗り換える機会が訪れた場合に乗り換え準備がしやすくなります。
- ドコモメール持ち運び 月額330円
ドコモの回線契約を解約した後でも、ドコモメールを引き続き利用できるサービスです。
また、クラウドに保存されているドコモメールも残す事ができます。
- auメール持ち運び 月額330円
au解約後もauメールアドレスを継続して利用できるサービスです。
他のキャリアへと乗り換えた後も、メールの送受信、迷惑メールフィルターなどの機能が引き続き、利用できます。
- メールアドレス持ち運び(ソフトバンク) 月額330円
回線のご解約後であっても、引き続きソフトバンクのメールアドレスをご利用できるサービスです。
回線の解約後、31日以内にMy SoftBankよりお申し込みください。
3.MNP予約番号を発行する
乗り換えをする日時が決まったら、現在契約しているキャリアにてMNP予約番号を発行しましょう。
マイページや電話窓口、実店舗にて発行する事が可能です。
電話窓口や実店舗では営業時間内に手続きをしたり、待ち時間が発生するケースがございますが、マイページからであれば24時間いつでもお好きなタイミングで発行する事ができるのでオススメです。
また、実店舗ではMNP予約番号を発行する際に本人確認書類が必要な場合がありますので、念のため持参するようにしましょう。
- MNP予約番号の有効期限は15日間
MNP予約番号の有効期限は発行日から15日間となります。
有効期間内に乗り換え手続きを行う必要があり、期限をすぎると予約番号は失効となり、再発行が必要となります。
そのため、期限に余裕を持って乗り換え手続きをされる事をオススメします。
MNPワンストップならMNP予約番号が不要!
MNPワンストップとは、電話番号をそのままで乗り換え(MNP)をする際に必要だったMNP予約番号が不要で乗り換えができる仕組みの事です。
2023年5月24日より開始された制度であり、乗換え先の携帯会社にてワンストップ方式を選択する事で、予約番号不要で電話番号を引き継いで乗り換えをする事が可能です。
MNPワンストップのメリット
- 手続きが簡略化
MNP予約番号の発行手続きが不要になった事で、乗換え先のキャリアにお申し込み手続きをするだけで、乗換え手続きが完了するようになりました。
- 有効期限を気にせず乗り換え可能
MNP予約番号の発行が不要になった事で、有効期限が無くなり、いつでも気軽にMNPできるようになりました。
- 最短即日での乗り換えが可能
予約番号を発行するという手順がなくなった事で、非常に手続きが簡略化されました。
2ステップから1ステップで乗り換え可能になった事で最短、即日での乗り換えも可能となっています。
MNPワンストップについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

格安SIM会社(乗り換え先)にて行う事
- 本人確認書類を用意する
- 支払い用のクレジットカード(口座)を用意する
- 乗り換え先のサイトで申し込み手続きをする
- 端末にSIMを入れて設定を行う
1.本人確認書類を用意する
乗り換え先の携帯会社(キャリア)にてお申し込み手続きをする際に顔写真付きの本人確認書類が必要となります。
具体的には、運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどが一般的です。
また、有効期限切れの本人確認書類では手続きをする事はできませんので、必ず有効期限内の本人確認書類を用意しましょう。
手続きの際は必ず、顔写真、氏名、生年月日、住所を示す必要があり、ネットにてお申し込みをする際はこの4点がしっかりと見える画像をアップロードする必要があります。
2.支払い用のクレジットカード(口座)を用意する
スマホ料金の支払いには、主にクレジットカードか銀行口座が必要になります。
また、一部のキャリアでは銀行口座には対応していない場合もありますので注意しましょう。
カードのブランドとキャリアを合わせる事でお得になる場合も!
お支払いに使うクレジットカードのブランドとキャリアを合わせる事で付与されるポイント還元率がお得になる場合があります。
また、残高不足によって支払いが出来なかったという不測のトラブルも防ぐ事ができますので、支払い方法はクレジットカード払いがオススメです。
3.乗り換え先のサイトで申し込み手続きをする
本人確認書類と支払いに使うクレジットカード(銀行口座)、MNP予約番号をお手元に用意したら、乗換え先(転入先)の携帯会社にてお申し込み手続きをしましょう。
お申し込みをする前にあらかじめ、どの端末を購入するか(端末購入する場合)、SIMは物理SIMかeSIMか、プランはどの容量にするか、オプションは何が必要か、といった事を決めておくとスムーズに手続きを進める事ができます。
お申し込み手続きをする前に事前に公式HPにて、プランやオプション、端末をチェックしておくようにしましょう。
また、物理SIMを希望される場合はSIMカードが到着するまでに3~4日(繁忙期は6~7日)ほど掛かりますので、仕事や学校がお休みの数日前にお申し込みをすることで、ちょうど休日にSIMカードを手に入れる事ができます。
物理SIMを希望される方は端末設定する日よりも、前もってお手続きされる事をオススメします。
4.端末にSIMを入れて設定を行なう
SIMがご自宅に到着しましたら、以下の手順にて開通手続きを行います。
また、開通手続き中は数十分~1時間ほど、モバイル回線が使えなくなりますので、スマホを利用する重要な予定がない時に開通作業をする事をオススメします。
転入先の携帯会社(キャリア)でのサイトにて、到着したSIMカードの開通手続きを行いましょう。
手続き方法や必要な情報は携帯会社ごとに異なるため、同封されている開通マニュアル(書類)を見ながら作業を進めましょう。
<Y!mobileの場合>
申し込み完了メール、またはSMSに記載されている番号が必要になります。
<LINEMOの場合>
申込み時に設定したネットワーク暗証番号(4桁)が必要です。
<ahamoの場合>
申し込み時に登録したdアカウントが必要です。
ご自宅に到着したSIMカードを電源を切ったスマートフォンのSIMカードスロットに入れ、端末を起動しましょう。
なお、端末のSIMトレイはSIMピンを差し込む事で開ける事ができます。
<iPhoneの場合>
Wi-Fiに接続した状態で「設定」→「一般」→「情報」→「アップデート」でキャリア設定をアップデートします。
または、
Wi-Fiに接続した状態で「safariを起動」→「利用するキャリアのプロファイルDLページ」→「プロファイルをダウンロード」→「設定からDLしたプロファイルをインストール」したら完了です。
<Androidの場合>
「設定」→「ネットワークとインターネットの設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名からAPN設定画面を開く」→「APN一覧から利用するキャリアを選択」したら完了です。
または、
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIMを選択」→「アクセスポイント名」→「APN情報を入力して保存」したら完了です。
※APN情報は利用するキャリアのHPから確認できます。
通信を行なうための端末設定は、キャリアや端末によって異なります。
Wi-Fiを利用できる環境で公式HPを見ながら設定を行なう事をオススメします。
通信するための端末設定が完了したら、端末を再起動させましょう。
画面左上のステータスバーに通信事業者名が表示されれば、無事に電波を掴んでいます。
何度、再起動しても圏外となる場合は通信設定を再確認してください。
<発信テスト>
発信テスト用番号(111など)に電話をかけ、発信機能が正常に動作するか確認をして下さい。
<ネット接続テスト>
Wi-fiを切った状態でWebブラウザを起動して、Webサイトが正常に閲覧できるか確認をして下さい。
以上で乗り換え作業は完了になります。
一つずつ落ち着いて行えば特段、難しい作業はありませんのでご安心下さい。
まとめ
格安SIMが大手キャリアよりも安く通信サービスを提供できる理由は
- 通信設備を他社から借りている
- 店舗運営コストを削減している
- 宣伝広告費を削減している
など、あらゆる面での必要経費を削減する事で、安価な料金プランを実現させています。
そんな通信費がお得になる格安SIMへの乗り換え手順は、
<乗り換え元のキャリアにて>
- キャリアで貯まったポイントを使っておく
- キャリアメール持ち運びサービスに申し込む
- MNP予約番号を発行する
をあらかじめ済ませておきましょう。
そして、
<乗り換え先にて>
- 本人確認書類を用意する
- 支払い用のクレジットカード(口座)を用意する
- 乗り換え先のホームページで申し込み手続きをする
- SIMを端末に入れて、通信設定を行なう
をする事で、他キャリアへの乗り換えが完了します。