格安SIMとは?

そもそも、格安SIMって何なの?



格安SIMっていうのはね、
スマホの月々の料金を安くできるスマホ用のSIMの事だよ!



へーそうなんだ。
でも、スマホの月々の料金が何で安くなるのか、もっと詳しく知りたいな。



分かったよ。
それじゃあ、これから説明していくね!


格安SIMとは大手3大キャリアと比べて、安い月額料金で利用できるSIMカードの事を言います。
docomo、au、softbankといった大手の通信会社は自社で独自の通信設備(電波塔)を持っています。
格安SIMを提供している通信会社はこの大手通信会社から安く通信設備の回線を借りています。
そのため、通信設備の維持費や管理費といったコストが一切かかりません。
それによって安く顧客に通信サービスを提供できるのです。
SIMカードって何?


SIMとはSubscriber Identity Moduleを略したものであり、SIMカードは契約者情報を記録したICカードの事を指します。
スマートフォンやタブレットといった、通信デバイスにICカードを挿入する事で端末と契約した情報が結びつき、データ通信が可能になります。
また、それと同時に電話番号も紐づけされるため、音声での通話も可能になります。
SIMカードは主に4種類あります。
標準のSIMカード、microSIMカード、nanoSIMカード、eSIMなどです。
また、現在ではIoT機器で通信する用のSIMカードなども販売されています。
端末を変更する際にはSIMカードを取り出して新しい端末に挿入する事で簡単に機種変更する事ができます。
また、事前に手続きを踏むことで携帯電話会社の乗り換え(MNP)も可能です。
そのため、格安SIMではSIMカードを契約し、ご利用になる端末に挿入するだけで誰でも簡単にスマホの月額料金を大手キャリアよりも格安で利用する事ができるのです。
格安SIMはなぜ安いのか?メリットを知りたい
大手キャリアでは回線品質に特化しているため、月額料金がどうしても高くなりがちです。
それに比べて、格安SIMでは大容量でも大手キャリアに比べて安価で利用する事が可能です。
その安さの理由について、いくつかございますので下記にて説明いたします。


1.通信基地局や通信設備の費用がかからない
大手キャリア(MNO)では、通信基地局や通信設備の投資額に年間で数千億単位の費用が必要になります。
内訳としては整備やメンテナンス、土地代となりますがこれらには莫大な費用がかかることもあり、その費用をどうしても回線利用者から利用料として上乗せする必要があります。
これが大手キャリアが月額料金を割高に設定せざるをえない理由です。
一方で、格安SIM(MVNO)各社では独自で保有する通信設備や通信基地局を保有しておりません。
大手キャリアの設備や基地局をレンタル料を支払って借りています。
レンタル料を支払ってはいますが、独自で設備や基地局を持つ事による土地代やメンテナンス費用、管理費代に比べれば格段に安いため、その分だけ利用者に安く回線を提供できるのです。
2.インターネットでの販売が中心である(人件費の削減)
格安SIMではインターネットを使ってのSIMの契約、スマホの販売が中心です。
格安SIMの会社によっては店舗を1つも構えずに販売をしているところもあります。
そのため、店舗を構えるためのテナント料や人件費といったSIMやスマホを販売する際に掛かる経費を大幅に削減する事ができるのです。
大手キャリアでは全国各地に多数の店舗を持つ必要があるため、どうしても運営コストが膨らんでしまいます。
その反面、格安SIMでは販売やサポートをインターネット上で行うことでコストの大幅な削減を実現しており、これが格安SIMの会社がスマホや回線を安く提供できる理由の一つです。
3.オプション・サービスを自分好みでネットから自由に選べる
格安SIMはネットから契約する際にサービスやオプションを自由に選択する事が可能です。
大手キャリアの場合では回線を契約する際に店舗の窓口にてショップ店員の方からオプションやサービスの説明を受けた上で契約する形が一般的かと思います。
しかし、格安SIMの場合はネットを介して契約を行う形になるため、自分にとって必要なオプションやサービスをより時間をかけて、じっくり考えてから選択していく事が可能です。
また、必要な時に足りないと思ったオプションやサービスを手軽にいつでもネットから簡単に追加できます。
そういう点においても、実際に店舗に足を運ばずに自分好みの回線にカスタマイズしやすいのは格安SIMの大きな特徴と言って良いでしょう。
格安SIMのデメリット


1.混雑時に回線速度が低下しやすい
上記でも説明したように、格安SIM各社は大手キャリアから通信設備や通信基地局の一部を借りて、利用者に回線を提供しています。
回線帯域の一部を借りているという性質上、混雑時には大手キャリアの回線よりも通信速度が低下しやすい傾向にあります。
出勤時間帯(7:30~8:30)、昼食時間帯(12:00~13:00)、帰宅時間帯(18:00~19:00)は多くの方がスマホを利用するため、速度が低下しやすい傾向にあります。
そのため、前述で挙げた時間帯は高画質での動画視聴等といった大容量通信を避ける必要がございます。
2.対面でのサポートが受けづらい
大手キャリアでは比較的、全国各地に店舗が点在しています。
それに比べて、格安SIMは利用者に安価に回線を提供するという観点から携帯ショップを設けていない、もしくは店舗数が少ない事が多いです。
そのため、実際に実機に触れてからスマートフォンを購入したい方や、使い方や料金プランについてショップ店員の方に詳しくアドバイスを頂きたい方にとっては自分自身で公式サイトやネットを使って調べる必要がございます。
また、格安SIMは回線契約後やスマホ購入後の問い合わせ、サポートについては電話やチャットによる対応が主になります。
公式サイトのチャットフォームからの問い合わせ、カスタマーサポートの電話番号に利用者本人が問い合わせをして問題を解決するという形となります。
その反面、直接店舗に足を運ばなくても問題を解決する事ができるため、忙しく普段からなかなか店舗に出向く時間を確保できない方にとっては上記の点はそこまでデメリットに感じないでしょう。
3.スマホの初期設定は自分自身で行う必要がある
大手キャリアの店舗にてスマホを購入した際、スマホの初期設定はショップ店員の方に教わって一緒に設定を行っているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、格安SIMではネットにてスマホを購入する形となるため、スマホが自宅に到着してからは自分自身で初期設定を行う必要があります。
基本的にはスマホ本体の説明書やスタートガイドライン、公式サイトを参照しながら本体の初期設定、SIMカードの挿入、回線の切り替え(MNP作業)、ネット通信のための設定を行うことになります。
そのため、今まで1度もスマホを使用した事がない方にとっては難しく感じる方もいるかもしれません。
ただ、現在は格安SIMが以前より大分普及している事もあって簡単にネットで多くの情報が手に入ります。
一つずつ着実に設定をこなしていけば、おおむね1日程度で作業は完了する事がほとんどです。
●データ通信の設定について
格安SIMの会社によってはデータ通信をする際に、スマホにAPN設定や「プロファイル」という設定用のファイルをインストールする必要がございます。
ただ、これらの設定は特段に難しい作業はなく、公式サイトを参照しながら手順に添って行って頂ければ、15分程度で簡単に設定する事ができますのでご安心ください。
▼以下の記事にて格安SIMがオススメな人をご紹介!

